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カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2009年11月12日 (木)

天水圍的夜與霧 我不賣身・我賣子宮

20091022tokyokokusai_nightandfog00先月の東京国際映画祭で見たのはこの天水圍的夜與霧(夜と霧)くらいのもの。どうでもいいが、ずいぶん端折った邦題だね。
初老の香港男性が大陸妹と結婚。どうやら妻がいたらしいが、何とか折り合いつけたらしく若い大陸出身の奥さん(張静初飾)と2人の娘とで天水圍の公屋で暮らしている。

この男がサイモン任達華で、ダメさ加減が延々と描かれる。今や亞洲一不幸の似合う女・張静初の貧しい生い立ちも延々と描かれる。行き場のない男の鬱屈は暴力になって女に向かう。女は子供を連れてシェルター施設や深圳??に逃げるが連れ戻される。地域も警察も実家でさえあまりアテにはならない。
戻る場面で一瞬新界の輕鐵が出てくる。このLRT路線網と九廣西鉄のジャンクションの駅名も天水圍だ。

任も張もうまく、目をそらせたくなるような場面が続く。導演許鞍華の狙い通り??後味の悪い仕上がり。
シリーズであるような、ないようなテイストだが最初の天水圍的日與夜(生きていく日々)はチケットが買えず、見ていない。

1997get_simonyam_ana00画像は1997頃の任達華。下にサインがあるこのポラ(フジのフォトラマだけど)は老婆が何かの懸賞で当てたもの。
もっと若い頃は森田健作似でもあった。
とんでもない役もこなしたが、喋血街頭(ワイルド・ブリット)の白装束が老生は好き。
最近はジョニーの杜さんチームの常連だが、本作では怖い怖い怖い。

20091102get_truewomenforsale_ana0_2これを見て思い出したのは、DVDで見た性工作者2我不賣身・我賣子宮。福岡国際映画祭では「崖っぷちの女たち」の邦題で上映されたらしい。

香港男を追って越境してくる女と、かなりの歳の性工作者(工作はノリとハサミではなくてお仕事の意)が交差する。こちらの方は女性のたくましさに焦点を当て、コメディの味付けがある。これも1作目の性工作者十日談は未見。

こちらでも性工作者鐘鐘(プルデンス劉美君飾)の馴染み客の老強が大陸で若い女性と結婚しかかる。この男がなんと馮克安。悪い満人が定番だったが、なんかカワユイおっさんになってる。

True_women_for_sale2エンドクレジットの画面を見ると、騙したらしい鐘鐘と暮らしているような雰囲気。紆余曲折の後、小さな幸せを掴んだのであろうか。日本語字幕ないのでよくわからん。

そういえばアンソニー黄秋生の保険屋が暗恋??の、大陸から来たドクター李はジェシー孟廣美。李莫愁の李なのか。この二人、ハムナプトラ3(木乃伊3)で軍閥と愛人??部下??で共演してましたな。

本邦でも悪い気起こした(であろう)熟年男が巻き込まれる事件が相次いでおるが、まあ女性とは関わらぬが吉。季節外れにもう一花咲かせようなどと、夢にも思ってはいけないだろう。

2009年10月17日 (土)

尋找成龍 よくできたお子さま電影

20091017jackie東京国際映画祭の季節ですな。提携企画の東京・中国映画週間の方も無視できない。
とりあえず1017尋找成龍(ジャッキー・チェンを探して)を見た。
印尼の華僑の少年が中国語ができなかったりして、ちょっといじめられる。お子さま電影だから飛躍があるが、弟子になって功夫を学んで強くなりたい、との信念で成龍に会いに行く―というもの。

4:30では英語で授業と割り切った南洋の学校風景を見せてくれたが、在外人士の子弟教育はなかなか大変ですな。

スジを云々してもしょうがないが、悪くはない。夏雨にちょっと似ている主役の張一山は16歳に見えなくもない。憧れのジャッキーさんから、チャイナ人のあるべき姿を説諭されるのが結構似合う感じ。
七小福の人たちや、老生がリアルタイムで知らない経典に出演しているような方々が登場する。

20091017tsutaya04_2初日の1017には上映後、導演の1人で中国映画週間代表団団長の江平や他の方々の挨拶があった。が、例によって舞台上の撮影は禁止と100万回いわれたので、壇上の画像はない。
せっかく来てもらって観客側からパチパチ撮らないのは、却って失礼ではないのか。

が、出口でちょっとポーズしてくれたので、(たぶん)公道上から撮影。
手前は袁文霆。最初に主人公がジャッキーがいると思って訪ねた道観の小道姑だが、師匠の道長が元秋。どういうわけか、翌日古装片の撮影があって、小道姑もエキストラとして参加、将軍役の元華と記念撮影しているのがかわいい。

奥は居文沛。
今回の映画週間では即日啓程(その日の旅立ち)に出演している。老生はこれをDVDで見て、見た目の美しさも芸風もキャロル・ドゥドゥ鄭裕玲似と思ったが、それだけではなかったようだ。上掲ポスターの右側に小さい字で居文沛と書いてあることに気づいた。
この方は作曲家でもあり、尋找成龍、夜・店などに楽曲を提供しているのだ。
この世の中、才能と美貌が偏在しておるようですな。

2009年9月30日 (水)

遅効性電影??九降風、4:30、艾草、海角七号…

最近見た電影には、しばらく経ってしみじみとよかったな―と思わせるような、いわば遅効性??の作品が多いのに気づく。

ちょっと意味が違うが海角七号は頼んでDVD買ってきてもらい、複数回見た。そのときはピンとこなかったが、0929の試写会で見たところ非常によく、感動のあまり被災の方々への募金もしちゃいました。貧者の一灯ですな。遅効性ではなく、日本語字幕のおかげで理解できたという話はやめやめ。

20090831get_windsofseptember00_2まず九降風(九月に降る風=画像はプログラム)だが、台湾の田舎の高校生の成長物語。
このところ台湾電影を見ることが多い、というか日本で台湾電影をいろいろ公開するようになった―ということなのだろう。結構ですな。
台湾といえば朱延平という状態を脱して、種の多様化が進んでいる。
出演者で知っていたのはプロデューサーでもあるエリック曾志偉だけ。
あんまり勉強してなさそうな高校生の日々。もちろん校則違反とかナンパとか出てくる。
事件がないわけではないが、時間の流れというか時代が主人公なのではないか。八百長で騒がれたプロ野球選手本人が登場するのも、老生は無縁の衆生だが、時代の象徴なのだろう。

20090912cinemart00_2Sintokシンガポール映画祭で見たものの一つが4:30。導演は881歌え!パパイヤのロイストン・タン陳子謙。この人、何でも数字をタイトルにしちゃうらしい。
間違った理解かもしれないが、母親のボーイフレンドの朝鮮人男性と暮らす小学生のお話。ひどく孤独な小学生が見てらんない。従来型の家庭があまり登場しないというのも、最近見た電影の特徴かも。

小学校で英語で授業するとか(全小学校ではないかもしれないが)、知らなかった新加坡社会の様子は興味深い。

そして、艾草(蓬の花)。アジアンクィア映画祭で見た台湾電影だが、テレビ映画ということで普通に劇場公開してないかも。

法國に留学した娘がシングルマザーとなり、黒い肌の孫娘と帰国。息子はカメラマンと仲良くなっちゃう。母78歳はがめつい…。
58歳の女の悩みは終わらない―という内容。どうやら、このお母さんもかなりなことをして、台北に出て行ったらしいけど。

どうでもいいが、このお母さんの見せる(たぶん)八段錦の第三段・調理脾胃腕単挙がなかなか美しい。4:30にも公園で音楽に合わせて練功する場面が出てきて、人々の健康に対する意識の高さを示している。24式の起勢を繰り返すだけに見えたが、これがちゃんとできれば名人ともいう。

莫子儀演じる、女性に興味を示さない息子がおかしい。この部分だけを取り出せば海南雞飯(ライス・ラプソディー)みたいな流れ。
ここでも従来型の家庭は変貌するようだ。

台湾電影では冏男孩(orzボーイズ)もエアチェックしたのだが、寝てしまってちゃん見ていない。殺神特工(ウォンテッド)なんか全然眠くならなかったのに…。即効性の権化のような作品と比べてはいかんな。

20090929get_capeseven_2来春公開するというのが海角七号だ。潜入捜査した試写会ではマスコミ以外は撮影するなと100万回いわれたのでチラシ画像を掲出する。
敗戦直後の台湾からの引き揚げと、現代地方都市でのコンサートまでのどたばたを綯い交ぜに提示する。

笑いあり涙ありみたいな展開。疑問点は数あれど、音楽がそれらを流してしまう!!
とても、よくできている。干からびたような老生も人の優しさを思い出し、若い人はいいなぁ感で心がいっぱいになる。

大陸で公開しないかな(1001追記:IMDbで確認したところ大陸でも20090214=情人節!!に公開されているらしい。どんなかたちかはわからんが。DVD見た段階の思い込みを確認せず書いてしまったようで、保谷駅幻のポイントに次ぐチョンボ)。これに媚日というレッテルを貼るチャイナ人がいたら、心が狭いというべきだろう。

2009年9月22日 (火)

西武安比奈線

以前見たポスターに誘われたわけでもないが、安比奈線見物を思いつき、午後から南大塚へ。

一応おさらいすると、南大塚―安比奈間の安比奈線は入間川からの砂利取り貨物線として192502に開業、1967以来休止扱い(鉄道ピクトリアル716号p155による。南大塚駅でもらったチラシは「1963年にその役割を終えました」と記述)になっている。どうでもいいが鉄道用地の休止扱いは税金が安いとか。

入間川沿いの用地に新宿線の車庫をつくるという話が出たり引っ込んだり。そうこうするうちに3月末からのNHK連続テレビ小説「つばさ」のロケ地に起用されたとかで(見たことないが)話題に。

老生にとって、このシルバーウイーク最大のイベントですな。

20090922ahina02
南大塚駅北側。安比奈線は下りホームの所沢側から分岐している。
南大塚は上りホーム側にもピットのある側線があり、2面4線風にも見えるが対向式2面ホームというべきなのだろう。

20090922ahina07
最初の踏切のあたり。
本年の初詣の際に車内から見たことがあるが、実際に来てみると踏切(遮断機など見あたらないが)の先で線路がズレている。踏切部分はPCマクラギだが、これから先のへろへろ部は木マクラギのよう。
将来に備えて踏切部分に改良ルートを計画したようだ。

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交通量の多い16号線を横断する。例えば鉄道ファン372号の「西武安比奈線探訪」という記事を見ると、当時は16号線上にレールが認められるが、今回は痕跡もない。それにしても休止後40年経つが、ところどころコンクリート架線柱を併用しているのに驚く。木の架線柱が残っているのにも驚くが。
仮に安比奈線を復活させるとしたら、ここの立体化は避けられないだろうね。

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こんな光景が続く。ヒガンバナが綺麗ですな。
老生がガキの頃の大泉とか石神井あたりの風景そのもの。

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ロケ地の池部用水橋梁周辺。201009末まで公開という。
線路はこの先も入間川の河川敷まで続くはずだが、根性がないので八潮大橋に沿って退却。

安比奈線が復活するかどうかは知らないが、復活するとしたら得意技の宅地開発にも力を入れるだろう。周囲に西武運輸などの設備もあるし。車庫だけでなく旅客駅も設置、下山口のように列車交換できる中間駅もできるかも。

2009年9月19日 (土)

カムイ外伝 もったいないイーキン・チェン

20090919tjoy00
カムイ外伝の初日なので、老婆とT-JOY大泉に自転車で見に行く。通例夫婦50ワザで入るのだが、新橋の金券ショップで前売り券900円でGETしていたので、今回はそちらで。電影関係になるとどうしてこんなにも料金が気になるのだろうか。たぶん老婆と2倍で効いてくるからだろう。
スクリーン2という、結構広いところだったが半分も入っていない。ちと悲しい。

電影そのものは不錯。老生の好みからいえばナレーションが鬱陶しいが、ある程度の説明は不可欠だから仕方ないか。
それよりも何よりも、わざわざイーキン鄭伊健を出演させた意味がわからん。ベン呉毅將あたりがやりそうな役やらせて、もったいないことだ。

20081024ekin_karena07
口直しに画像貼っちゃうです。
081024東京国際映画祭で親密のティーチイン後、共演のカリーナ林嘉欣と突然握手会敢行した際のもの。

ああ、もうじき東京国際映画祭だ。時間が経つのが速い速い。

2009年9月 2日 (水)

クリーン 張曼玉がヤク中を熱演

20090829clean00_2
久々に動くマギー張曼玉を見たくてクリーン(錯過又如何)見物へ。
ヤクで夫を死なせてしまい自身も収監された、歌手志望の女が息子、息子と暮らす亡夫の両親と折り合いをつけ、希望を持って吹き込みに挑む―といった内容だ。
息子とその祖父は列車で英仏間を往来するようだ。英仏海底トンネル経由のいわゆるユーロスターだろう。息子はトンネルに入って何分何秒と勘定している。2004年の作品というからにはイギリス側は第三軌条であったか。
複数のミュージシャンが自身を演じているので、そっち方面に興味のある向きはおもしろそう。

マギーさんを見たくてマギーさんを見たわけだから何の不満もないが、もうちょっと普通の役だったらなぁ!!と思ったのも事実。
回家の後、口直しにドラゴン・イン新龍門客棧のビデオを見た。以前記した妄想のような事情があるのかどうか、ここのマギーさんはとてもとても魅力的だ。

2009年8月 1日 (土)

保持通話(コネクテッド)

20090801musashinokan00保持通話(コネクテッド)が公開されたので見に行く。
一言でいえばダイ・ハードみたいな巻き込まれ型の展開なのだが、骨の髄まで香港電影。導演のベニー陳木勝について「ジェットコースターに乗せてしまえば勝ち」と記したことがあったが、芸風は変わっていない。

ジャッキー・チェン成龍が一時よく巻き込まれていた。警官とかならともかく一個好人のようにコックだったりしたら、こんな強い料理人がいるもんか!!などと思ってしまう。今回のルイス古天樂(ここに画像)は弱そうでよかった。それと成龍ならクレームつけそうな主人公の渡世も似合っていた。

犯人(被害者も)は北京語を喋るので、そういった人々の間で犯罪が多いのかと、つい思ってしまいますな。造型が黒ずくめ(ベレーも)にサングラスと、クヒオ大佐も逃げ出しそうなのがおかしい。

レイモンド黄浩然がスキンヘッドで出てきたので、何の伏線かと期待したが不発であった。戀愛行星(ティラミス)の時と同じノリで出てきたヴィンセント谷德昭も巻き込まれた。まあ一番の巻き込まれ被害者は黄浩然が古天樂に貸した??クルマだろうね。老生もクルマ買うなら戦車のように頑丈なあれにしたい。

結局、何かやりそうな人が、それなりのことをやってくれたので香港電影らしく仕上がっている。大満足であった。

2009年7月 6日 (月)

夜・明(孫文)

20090701take_roadtodawn000905公開予定の孫文を試写会で見た。原題は夜・明、導演はデレク趙崇基。ここで紹介した中では兄弟(兄弟之生死同盟)を撮った人ですな。

描くのは1910の数ヶ月。ペナンで華僑の間を回り、舌先三寸で革命の支援を訴える日々だ。失敗を重ねた末、1911辛亥革命(武昌暴動)で清朝を倒すわけだが、その前夜といったところ。清朝というより伝統的な王朝政治を倒したというレッテルを貼るべきなんだろうな。反清復明というわけではない。

孫文に扮するのはウインストン趙文瑄。宋家皇朝(宋家の三姉妹)でも孫文演じてた。すっかり孫文芸人ですな。徐錦江の鰲拜みたいなものか。違うような気もするけど。

清朝の送ってくる殺手がちと情けない。タガが緩んだ王朝末期なんてこんなものなのかもしれないが。
富豪のお嬢さんアンジェリカ李心潔は愛人/ラマンのジェーン・マーチだか赤毛のアンみたいな造型。この人出てくるだけで、このブログの1回目の記事みたいにおっかないことが起こりそうな気がするが、今回はそんなことはない。

ペナンのコロニアル様式の街並みが美しい。何度かマレーシアに行ったことがあるが、ペナンには行ったことのない老生が行きたいなあ、と思うようになったので観光映画としても成功なのだろう。

同じ孫文暗殺テーマの十月圍城も早く見たいものだ(殺手は胡軍らしい)。

2009年5月31日 (日)

チャンドニー・チョーク・トゥー・チャイナ(従印度到中國)

20090530chandnichowktochina00複数回予告編見て楽しそうだったので見に行った。昔の中国の英雄が生まれ変わった印度人が、悪党に蹂躙されている村を解放しに行くというのが大略。

この悪党がなぜか北条という日本人みたいな名前でゴードン劉家輝。ハロルド坂田(トシ東郷)のように帽子飛ばしたりする。上半身裸になるところも見逃せない。
あと見るべきはディーピカー・パードゥコーンお嬢さん。とんでもなく綺麗!!例えばチョコレート・ファイターのジージャも綺麗だが、人間の範疇の美人だ。
ところがパードゥコーンは作りもののような美しさ。堕落天使あたりのミシェール李嘉欣のようだといえば説明になっているだろうか??赤裸羔羊のチンミー邱淑貞みたいなところもあるが。

大テーマの印度功夫がうまくいってるように見えるのは、偏に動作指導のディーディー・クーらの功績。プログラムではそのような表記だったが谷軒昭であろう。プログラムといえばゴードン劉の説明で少林寺三十六房に触れている。そのことは当然だが、老生のもっているVCDは少林三十六房となっていて「寺」がない。どっちでもいいのだろうが気になるじゃないか。
2時間半という尺だが、筋はともかく歌と踊りも楽しいので、お得感いっぱいであった。

2009年5月23日 (土)

再説チョコレート・ファイター(女拳覇)

20090523chocolate00以前、紹介した女拳覇がチョコレート・ファイターの邦題で公開になったので、早速見に行く。
画像は新宿ピカデリーにあったポスター。左がジージャのサインだろうか。

生まれてすぐ主人公が脳の発達に問題があると医者に言われるところなど、字幕のおかげで理解できる。
DVDで見たときは問題を抱える主人公というのが鬱陶しかったが今回はそうでもなかった。というより、これだけ特異なキャラクターで、問題もあるからこそ、一種の超能力を持つという設定に説得力(微苦笑)があるように思えた。

主人公が持つ超能力とは、見ただけでマネができちゃうことだ。他人の技を我がものとできるのだ。ジャージーの少年(プログラムではトーマスだが、老生は火雲邪神と勝手に命名)と闘う場面で明示的である。
そうでないとカンフー映画に不可欠の修行の場面が必要になるだろう。本作でほとんど修行を省略しても違和感がなかったのは、偏に主人公が一種の超能力を持ち、その代償として問題を抱えているためであろう。

うまい仕掛けだが、それはそれとして普通の女武芸者を見てみたいものだ。成龍大哥あたりが目を付けているのでは??

ところで、以前の記事で主人公をセンとしたが、ゼンが正しいようだ。また女主角をジージャ・ヤニンと紹介したが、どうやら恥ずかしい間違えだったようだ。タイの人名表記は個人名、家族名の順番らしい。更に家族名を用いることは滅多になく、個人名、愛称通称の類が一般に使われる。らしい。この分野でも老生は全く無知である。
ヤニンお嬢さんは“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナンと表記すべきらしい。ジージャは愛称、わしは爺じゃ。ヤーニンが個人名でウィサミタナンが家族名ということだ。

老生が記したジージャ・ヤニンというのは“ドゥドゥ”チェン・イーリン嘟嘟(環境によっては・に見えるが口ヘンに都。漢字を表音的に使っているだけで意味はなかろう)鄭裕玲を、ドゥドゥ・イーリンと呼ぶようなものだったかもしれない。
彼女をドゥドゥ(チェン)というようにジージャと記すべきであった。為念、ドゥドゥは愛称で英名(洗礼名??)はキャロルだって!!シークレット・エージェントがぁ!!

ともかく素晴らしい女武打星の誕生である。本作の導演プラッチャヤー・ピンゲーオが製作に回る次作も撮影中とか。大いに期待だ。ここにも長生きはするもんだと記しておこう(興奮気味)。

20090523get_chocolate01おまけ画像。
プログラムと上映後出口で配っていたチョコレート。初日限定サービスか??
どうも作中に登場した商品とは違うようで(^^ゞ

2009年5月 9日 (土)

新宿事件、門徒、功夫厨神、投名状

今回の連休中に見ることができた電影は以下の通り(見た順)。「新宿事件」(新宿インシデント)、「門徒」(プロテージ/偽りの絆)、「功夫厨神」(カンフーシェフ)、「投名状」(ウォーロード/男たちの誓い)。直前というか0429に見た「真心話」を入れると5本になる。
一般人でちょっと電影好きという程度だと、こんなもんだろう。爾冬陞作品が多いのは時節柄。爾導演がよく使うダニエル呉彦祖出演作が多くなる。

20090502take_shinjukuincident00rまず「新宿インシデント」(画像はプログラム)だが、日本に行った恋人・秀秀(徐静蕾飾)を追って不法入国した鉄頭(ジャッキー・チェン成龍)が黒社会に染まっていく、といった流れだ。舞台は1990年代ということになっている。今はそんなことはない。のか??
一番の難点は成龍大哥が徐静蕾の幼馴染みに見えないことだ。「I AM JACKIE CHAN」によれば大哥は195404生まれで満55歳のはず。しかも若めのメークにしてないから、徐静蕾のお父さんか叔父さんにしか見えない。
警官竹中直人の行動も日本人離れしているのではないか。これらに違和感を覚えた。

それをカバーするのは阿傑役の呉彦祖の熱演??だ。後半の阿傑と鉄頭のやりとりを描き込んでほしい気がしたが…。
何にせよ力作であることは間違いない。大哥も新境地開拓したかったのだろう。しかし、こちらにも都合があって、大哥が出てきただけで功夫アクション期待しちゃう。ついでにケン盧惠光も林雪と同じ動きではもったいない。同じ動きだったら、結構ヤサ男の光仔は顔で林雪に負ける。
アクション系の人々の一般職への転進は、観客の再教育という容易でない作業を伴う。

20090504take_protege00rもう一つの爾冬陞作品「プロテージ/偽りの絆」も潜入捜査官役の呉彦祖が光る。シネマート六本木でプログラムを売っていなかった。ポスターも見あたらず、適当なものがないので大陸版DVDジャケット画像を掲出。

新宿事件の成龍は汚れ役にチャレンジしたという評価が広まっているようだが、門徒のアンディ劉德華もなかなかの汚れ役だ。いつもの格好つけを封印して、病んでいる犯罪者になりきっている(しかし老婆によればオーラは不滅だと)。
怪演を披露した古天樂も張静初もすごい。セシリア張柏芝の登場が考えにくい現在、張静初が亞洲一不幸の似合う女なのか??
後味のいいものではなかったが、意義のある作品だ。リーマンショック以降の当該業界はどうなったのだろう??などと余計なことを考えさせられた。

20090503imageforum00これらを見てくたびれた後、ちょっとほどけるのにいいのが「カンフーシェフ」。
同じ葉永健導演、ヴァネス呉建豪主演の「功夫無敵」と通じるゆるさ。キャストがかぶる面もあるが、本作にはサモ洪金寶が長男と参加していて重みを増す。
老生は全く関心がないが加護亜依がチェリー應采兒の、全く似ていない妹役で出演している。吹き替えだろうが、(彼女の責任ではないが)この声がやたら甲高くうるさいだけ。しかも口パクと全く合っていない。もうちょっとやりようがあったのではないかと思うばかりだ。
谷峰、李海生なんかがちょい役で出ていてうれしい。

20090509shinjukumilan00e「ウォーロード/男たちの誓い」については「投名状に金像奨」で触れた。この時は日本語字幕のないDVDで見ただけだったが。その後、同時ノミネート作の門徒、姨媽的后現代生活、跟蹤を見る機会があった。神探は日本語字幕のないDVDで見たので入れない。
門徒や跟蹤が映画として投名状より大きく劣っているとは思わない。が、スケール感、歴史に裏打ちされた物語の奥行きで、やはり投名状がアピールしたのであろう。改めてスクリーンで見て、そのように思った次第。
女は添え物的だがこの徐静蕾もなかなかよい。監督業に色気を出しているようだが女優も続けてほしいものだ。

2009年4月29日 (水)

イー・トンシン監督映画祭で真心話

20090404cinemart01シネマート六本木で<新宿インシデント>公開記念と銘打ってイー・トンシン監督映画祭を開催している。
爾冬陞は香港導演にしては寡作な方かもしれないが、ハートウォーミングな愛情ものやラブコメディから破滅へ突っ走るような暗黒ものまで、作品の幅は広い。当日乗では「早熟」を紹介したことがあった。
老生も何らかのかたちで見ているものが多いが、字幕なしDVDで見た「プロテージ/偽りの絆」(門徒)と、全く見ていない「真心話」は必見だ。
優先順位をつければ、まず「真心話」。というわけで、夫婦50割引には欠かせない老婆と見に行く。もうちょっとで一人でも割引になる。長生きはするもんだ。

主役カップル・ピーター何潤東+ファン・ウォン范文芳のスクリーンデビュー作だそうだ。まあ一言でいえば身分違いの恋。早熟は男の方が下流だったがこれは逆。女性側の問題を強調するためか、范文芳をかわいく撮っていないような気がする。いきなり映画館(「重慶森林」上映中!!)でサングラスだし。

20090427take_sentimentalswordsmanさて、大導演も若い頃は役者だった。
最近DVDで見た「多情剣客無情剣」では青年侠客阿飛(阿飛だぜ!!)を演じている。画像はDVD同梱の資料の表紙。ポスターあるいはロビーカードであろうか。下に並んでいる右から3番目が爾冬陞。

最近「グラン・トリノ」で監督としてのクリント・イーストウッドが注目されているが、日本では役者から監督になったというケースは、あまり多くないと思う。
香港だと編集者から役者になったり、サッカー選手から役者になり、中には監督やる人材も出てくる、といった例もある。香港社会が複線型の人生を受け入れる仕掛けになっているとすれば、素晴らしいことだと思う。

次は「プロテージ/偽りの絆」を字幕付きで見なくては。爾冬陞導演もちょっと出演しているし。

0501追記:NECOWEB眺めていたら、チャンネルNECO6月のアジア・スター・パラダイス放送予定に「真心話」と「早熟」があるのを発見!!要チェックですな。

2009年3月29日 (日)

レッドクリフ・パート2(赤壁 決戰天下)

20090320take_redcliffpart00最近試写会で見たレッドクリフ・パート2。多くのパート2は後日談だ(無間道のように、それ以前に遡るというのもある)が、本編はパート1が赤壁未満だったのに対して、赤壁の戦いそのものなのである。箭を借りるとか、連環の計(経緯が演義とは違うが)といったエピソードが頭にこびりついている老生など、これを見てやっとすっきりだ。

さすがにジョン呉宇森!!2時間半近い尺を一気に見せる。大爆発、大音響のサービスも忘れていないのでお得感もある。
というわけで電影の性質としては「スター・ウォーズ」や「史上最大の作戦」(古い!!)と大して変わらないような気がする。

孔明と公瑾(傷だらけの男たちですな)の友情物語に仕立ててあるので、演義の呉蜀間の駆け引きのような面は出てこない。エンディングも牧歌的で、それはそれで終始一貫しているというべきであろうか。

2009年3月 3日 (火)

インファナル・ディパーテッド !!!

20090228take_ontheedge00すてきなタイトル(ビデオ題??)に惹かれてレンタルしてしまった。やるなあ竹書房、あまりといえばあんまりではあるが…。
まあ原題の黒白道もちょっとね。英題をそのままカタカナ表示することもあるが、オン・ザ・エッジでは、ほりえもんが出てきそうだ。それがなければ「オン・ザ・エッジ」でいいと思うけど。頼まれたわけでもない老生が命名するとすれば「臥底之末路英雄」だね。手垢ついてるけど。

凡百のアンダーカバーものは摘発したところで終わるが、これは、そこが始まりなの。そこに価値を見いださなければレンタルしない。
それにしても黒社会のダーク哥(呉鎭宇飾)を摘発した潜入捜査官單海生(張家輝飾)を、そのままその地域担当にするってのは如何なものか。
かのドニー・ブラスコ(フェイク)みたいに整形して、違う場所でFBIの庇護の元で暮らすようにしないとやってられないよね。でも香港は荒っぽい。どうも名前も変えずに捜査させているようだ。同僚には疑いの目で見られ、黒社会からは裏切り者として扱われる。…といった展開。

大事件、黒社會あたりからシリアスなニック張家輝をよく目にするが、ちょっとひ弱な感じが、あるときキレそうでよろし。「証人」見たいなあ。ミシェール李嘉欣の飼い犬みたいなのが本来の芸風だと思うんだけど。
嫌みな警官のアンソニー黄秋生もいい。人のいいおやじなんか他の芸人でもできる。

2009年2月24日 (火)

玉川屋

20090224tamagawaya01放課後、JR浜松町駅金杉橋方面出口直近の玉川屋へ。
最近の混雑ぶりはすんごいものがある。我らは隅っこでいつものように焼酎ロックいただく。今日は豚キムチ鍋があったので暖まった。
公開中の「少年メリケンサック」のロケがあったのでビッグネームになったのか。映画は未見だが画像のあたりが登場するとか。

2009年2月14日 (土)

アンディ・ラウ版「三国志」が大入り

本日は「三国志」の初日なので、初回の1150の15分前に日比谷のシャンテシネに行くと行列ができている。
まさかと思いながら、最後尾に並んだ。ところが初回はソールドアウト、1430からの2回目も最前列しか席がないというではないか!!仕方なくそれを夫婦50で購う。
実は大陸版のちょい怪しいDVDで見ていて、悪いものではないと知ってはいたが、こんなに入るとも思っていなかった。我らの現在のイチオシは、何といっても「天使の眼…」なのだが、その初回はもっと寂しかった。

20090214hibiya00というわけで時間ができてしまったが、ここらでヒマをつぶす場所はいくらでもある。
まずは日比谷図書館(画像)へ。都から千代田区に移管することになっていて、0401から当分の間休館するというのだ。今の姿を見ておく方がよかろう。地下の食堂で広東麺と揚げ焼きそばを老婆とシェアして食う。どうでもいいが老婆の昔の職場でもある。
次いで三越に行き平山郁夫と大いなるシルクロード展を見る。
そうこうしているうちに2回目が始まる時刻だ。

20090214chanter01邦題は「三国志」だが原題は「三國之見龍卸甲」。三国志の龍が武装を解くのを見る―といったところだろうか。龍とは趙雲子龍であり、本編では消防夫みたいなヘルメットのアンディ劉德華が演じている。
どういうわけか三国志では趙雲が一番のイケメンだそうで、かのレッドクリフでは胡軍である。実際に背が高いとか目が大きいとかいう文言は残っているようだ。といっても三国志演義そのものが創作であるし真相はわからない。

さて、三国志とか水滸伝、あるいは金庸の長編などが映画の時間枠に収容できるわけがない。
そこで1つのイベント赤壁の戦いをフォーカスする(レッドクリフ)とか、大した者ではない陸謙をボスキャラにして盛り上げる(水滸傳之英雄本色)といった工夫をしないと終われない。今回ダニエル李仁港導演は趙雲の半生記に仕立てており、それなりに成功した反戦映画になった。
ロケ地は敦煌周辺らしく、三越の平山郁夫展で見たような風景が延々と続く。

脇のキャストは結構豪華。語り手でもあるサモ洪金寶は適役。出色だったのは狄龍で本当に絵や人形の関羽みたいだった。一番得した役回りはアンディ安志杰(鄧芝)だと思うが。
ほぼ紅一点のマギーQ李美琪は曹操の孫娘という設定だが、老生には「楊家将」(北方謙三)の瓊峨姫に見えた。眉毛ヘンだったけど。

アンディ兄さんの俺さま映画といってしまうとミもフタもないが、この人が出るだけで画面が引き締まるのもまた事実だ。ソールドアウトはファン層の厚さによるものなのだろうか。

2009年2月 9日 (月)

ブラッド・ブラザーズ―天堂口―

20090207cinemart04「ブラッド・ブラザーズ」(天堂口)見に六本木のシネマートまで行ってきた。

田舎の兄ちゃんが上海の裏社会で成り上がっていくが…というテーマは「馬永貞」とか、いくらでもある。
そこに何かサブテーマがあるとか、主人公の造型(イモだったのが格好よくなるわけで…)が優れているとか付加するものがないと苦しくなるのは当然だ。

天堂口は上海成り上がりテーマの真っ向勝負みたいなストーリーで、びっくりするような展開がない。
だとすれば登場人物の造型で惹くしかなさそうだ。ところが当代きってのイケメンを揃えているはずだが造型がしょっぱい。

20090209take_shanghaigrand01このテーマだとどうしても思い浮かべてしまうのが「上海グランド」(画像はプログラムというか、シネマスクエアマガジンの表紙)だ。

まあ亞洲一格好つけて、それが似合うお2人と比較しては申し訳ないが、同じような衣装なのに、オーラが感じられず、ちと寂しく思った次第。舒淇の歌姫も何だかなあ…といったところ。下放??されてからの方が生き生きして見える。

ところで電影というものは、黒社会が情婦の機嫌をとるために創るもの、と確認できたのは収穫(微苦笑)。

最後に出てくるヒゲバージョンの大剛は、丸顔のせいか波平さんに見えちゃいました。ごめんなさい。

追記:老生が見たときは陳奕利導演の短編「被禁錮的愛」も本編上映前にサービスで見せてくれた。厚意謝すべし。高圓圓のおへそ見られてお得感いっぱい。

2009年1月31日 (土)

天使の眼、野獣の街(跟蹤)

Dscn0001以前、取り上げた跟蹤(アイ・イン・ザ・スカイ)が「天使の眼、野獣の街」というタイトルで公開になったので、初日が暴風雨だったが老婆と渋谷シネマライズに行く。画像は劇場入り口のポスター。よく見ると水滴がついているでしょ。
ここでは夫婦50の技が使えないので、前売り券を仕込んだ。

よくできている映画だと、改めて感心。香港電影にしては珍しく(失礼)辻褄が合っている。転調もしない。複数回見ることで余裕ができたのか、ウサギの小話をしているとき、画面にニンジン持ったウサギが出ていることに気づいた。小技か。

大昔からのファンを自認する老婆によると、サイモン任達華、お腹に布団入れすぎだというが、今回の造型はなかなかよい。

2009年1月26日 (月)

戦場のレクイエム 谷 Who??Why??

話題の「戦場のレクイエム」(集結號)を見た。「イノセントワールド」(天下無賊)でギャラが安そうだった面々が出ている。

20090117assembly00最後の最後になって主人公のグー・ズーティ(谷子地)は両親が餓死して、ヒエだかアワだかの畑で泣いていたのを拾われたようなことが明かされる。よって谷子地と名づけられた、とも。

大方の日本人にはピンとこないと思う。谷は穀物の穀の簡体字なのだ。漢字が読めなくても、微妙に意味がわかってしまう日本人には苦手なタイプの簡体字だ。両方とも日本読みでもコクだけど。
葉=叶もこの例で、叶姉妹は葉姉妹だったのね。

穀物畑から谷という姓が与えられたらしい。穀という姓を見たことがない老生も、谷なら香港のヴィンセント谷德昭とか本邦のトニー谷とか、すぐに思いつく。その辺は意味が違うが同じ字であることをうまく使っているのかもしれない。

それにしても、谷子地が生まれ、以上のように命名された頃に簡体字は使われていたのだろうか??大いに疑問だが、個人のメモ的に穀物の穀を同音の谷と俗に書くことがあったと解釈できるだろう。部隊に字が書けるのは指導員1人という状態なのだ。

あと小さな親切大きなお世話的にいえば宣伝面で胡軍の出演を、もっとアピールしてもいいのではあるまいか。レッドクリフで胡軍ビッグネームになったと思う。今回はゲスト的出演ではあるが、そのことを利用しないのはもったいない。

2009年1月12日 (月)

武侠梁祝

20090104take_butterflylovers00正月休みに見たDVDの一つが「武侠梁祝」(バタフライ・ラヴァーズ)。月姐が貸してくれた(厚意謝すべし)大陸入手版なので、タイトルも画像のように「剣蝶」になっている。そんなに複雑なスジではないので字幕なくてもいいと思う。
元ネタの民話は比較的単純。学問を身につけようとした女子祝英台が、男装して学校に入る。同学梁山伯と親しくなるが、いろいろあって別の人と結婚することになる。梁はショックで死ぬ。祝も嘆き、梁の墓に身を投げる。2人は蝶に転生する─といったところだ。何回も映像化されている。

老生は徐克導演の1994公開版「梁祝」を見たことがある。祝英台をチャーリー楊采妮が、梁山伯をニッキー呉奇隆がやっていた。祝英台の父親が徐錦江で、お化粧していたような記憶がある。
今回は武侠というだけあって武術スクールが舞台で、馬楚成導演。祝英台の子孫だか生まれ変わりだかの祝言之をツインズのシャーリーン蔡卓妍、同じく山伯ではなく梁仲山を飛輪海の呉尊がやっている。父親は狄龍、息子の譚俊彦もちょっと出てる。

大師兄として面倒見てくれる仲山と言之が恋に落ちるわけだが、まあ、どう見ても展開に無理がある。最初から女だということに気づかないわけがない。蔡卓妍がミスキャストではなく、楊采妮だって男に見えない。でもチャイナには、よくある話なのだ。
碧血剣の温青は実は温青青という女だったり(ドラマで黄聖依がやった)、射鵰英雄伝の黄容(同じく周迅)も最初は汚い小僧という姿で登場したはず。

ここはリアリティーなんぞにとらわれずに楽しむべきなのだろう。花木蘭なんか何年も苦労をともにした戦友が、実は女と気づかないという設定だからね。アイドルを眺めるための電影に目くじら立ててはいかんのだ。

ちょっと残念だったのは武術スクールが舞台なのに、師叔役の熊欣欣にそれらしい動きを与えなかったことだ。狄龍大侠にアクションやれとはいわないが、くまきんはもったいない。動作導演が程小東だったのに。もちろん(たぶん)できなかったのを、やってるように見せるのも動作導演の大切な仕事で、その辺は抜かりない。

20090110liang_zhu003ひどく気に入ったのは祝言之が剣に蝶々の絵を付けたこと。画像下側の2人で埋められるところで頭の方に刺さっている剣だ。
早速パクッた。お稽古で使う模造剣にシールを貼ってみたのだ(画像上側)。気分はすっかり大師兄!!なんちゃって。

2008年12月20日 (土)

K-20 怪人二十面相は弾丸列車の夢を見るか?

20081220tjoy00r「K-20怪人二十面相・伝」を初日に近所のTジョイ大泉に見に行く。性分なのでぐちゃぐちゃ書くが、普通に楽しめる作品。二十面相というので子供が多いかと思ったが、老生の見た限りでは小中学生は少なかった。

誰もが知っているであろう怪人二十面相のもう一つの物語で、舞台は第二次世界大戦を回避した1949年の東京らしい“帝都”である。「ロスト・メモリーズ」(2009失去的記憶)にも似たパラレルワールドなのだ。

今なら「赤壁」の印象が強い金城武はもちろん、国際派というかアジア派の仲村亨(「ロスト…」にも)や國村隼(アッという間の「辣手神探」とか)が顔を見せ、そのことが“帝都”世界の日本じゃないぞ性を若干補強しているかもしれない。字幕なしで彼らを見られるのが嬉しかったりしますな。いかにも二十面相が出てきそうな“帝都”世界をつくるのには成功したと思うが、この二十面相が怪傑ゾロにしか見えなくて困ったよ。

さて、冒頭シーンの蒸気機関車は満鉄のパシナだというからには(プログラムにそう書いてあった)、“帝都”では戦前の1941年に一応着工したといわれる弾丸列車計画が、1949年段階で広軌別線として完成していたようですな。後の新幹線につながる弾丸列車計画では東海道線部分は電気運転を想定していたが、軍部は反対していたらしい。軍の力が強そうな“帝都”で蒸気運転というのは妥当なところかもしれない。

1949年段階で新幹線的なものができたとすれば、動力分散的な電車タイプではなく、客車列車を機関車が牽引する形式だったかもしれない。実際にヨーロッパの高速列車は動力集中的に進化している。電化するとしたら戦前朝鮮半島で実用化したという、直流3,000ボルト(一般のE電は1,500ボルト、新幹線は交流25,000ボルト)の採用が自然であろう。

一方、交流の親方であるテスラの装置をつくったほどの技術力があるので、交流電化実現かと思わないでもない。しかし、テスラ装置(よくわからんが)とか電磁波撮影機といったハイテク製品は量産された気配がない。“帝都”では先端技術は一部に隠匿され、市民層に移転していく基盤がないようだ。

技術移転を水の流れで例えることがあるが、このアナロジーが決定的に違うのは、水は高低差が大きい方がよく流れるが、技術は高低差が少ない方が勢いがいいということだ。

市民層への技術移転が不活発である結果、規格部品の繰り返し生産、いわゆるアメリカ型のマスプロが“帝都”には根づいていない。このことはマスプロの権化である自動車の数が少なそうなことでもわかる。まあ自動車産業が牽引する産業社会が、人々を幸せにするかどうかは別のテーマだ。ノガミの少年少女にはオルタナティブ・テクノロジーを学んでほしいと切に願うわけだが。
…などと、とりとめもなく考えることでパラレルワールドを楽しんだ。

画像のように宙づりになる松たか子が、十三姨に見えちゃいましたというのは蛇足。

2008年12月 8日 (月)

双子神偸(ツインズ・ミッション)

20081207take_twinsmission00チャンネルNECO今月のアジア・スター・パラダイスはツインズ特集。で、「鬼馬狂想曲」(新世紀Mr.BOO! ホイさま カミさま ホトケさま)のオンエアちらちら見てたら「双子神偸」(ツインズ・ミッション)のDVDゲットして、まだ見てないことを思い出し、早速見た。日本語字幕のない大陸入手版(画像)なので、以下の記述に思い違いがあるかもしれない。
パワーをもつ秘宝というのはよくある話。サーカスが絡むと楊紫瓊の「天脈傳奇」を思わせる。ヒモにぶらさがるアクションもよく似ているし。
双子門というのはユニークではないか。ただし、いくつかのテーマが未消化のようで脚本がしょっぱい。と辛口の印象になるのは、冒頭のとんでもないシーンの感想が尾を引いているからかもしれない。

列車で秘宝を運ぶサモ洪金寶とジャッキー呉京に双子らしい集団が襲いかかる。
ここなんだが、白い電気機関車が牽引する客車列車が舞台だ。チャイナの機関車のことはよく知らないが、シングルアームパンタなので結構新しいタイプではないか。
それはそれとして、格闘シーンが続き、列車の屋根の上でも戦う。おいおい、電化区間だぜ。架線下のアクションかよ??ところが屋根上のシーンで架線は見えない。どうせ別のカットを貼り合わせるのなら、非電化区間のカットを使えばいいのに!!明らかに替身とわかるサモとか、ここで白けちゃいましたね。

列車上の格闘シーンといえば成龍大哥の「警察故事3」だが、さすがに、こんなことはない。マレーシアの蒸気機関車牽引列車が舞台のようだ。成龍というよりスタンリー唐季禮が偉いのだろうな。

こういうことが気になって、今や貴重なジリアン鍾欣桐のシーンに集中できなかったぜ。

2008年11月24日 (月)

女拳覇(チョコレート)すげえええ

20081123take_chocolate003連休なので、貯まったDVDできるだけ消化している。で、月姐に頼んで手に入れた「女拳覇」(チョコレート)を見る。厚意謝すべし。

最近、これほど老生の心を掴んだ映画もないね。拳覇といえばトニー・ジャーのマッハ!の中国題、その導演であるプラッチャヤー・ピンゲーオが撮った“女”拳覇だから期待が高まるのは当然で、裏切られなかった。
ヤクザの阿部寛とタイの女性との間に生まれた主人公セン??(=雪??=ジージャ・ヤニン飾)は、宍戸江利花似の少年にしか心を開かない。母が癌と知った2人は借金の取り立てに走り、やばい連中と接触する……といった流れか。

英語字幕で見たんで、正直スジはわかりません。が、見ただけで嬉しくなっちゃうようなアイテムが続々登場。製氷工場とか、主人公の発する怪鳥音、青葉屋(キル・ビル)をチープにしたような日本料理屋……堪りませんな。ヤニンお嬢さんは跆拳道の人らしく、最近の京劇・バレエ系の女武打星とは一味違う、本当に痛そうな感じがよく出ている。

トラブルを知ってタイに渡ろうとする阿部の背景に、北九州高速鉄道のモノレールが走る。ヤクザの本拠地は小倉なのか。最後のヤマ場は(たぶん)BTSの高架軌道と、向かい側の飲食ビル。ここで中期ジャッキー・チェンみたいな闘いが展開する。主人公(ヤニン)やられてもやられても、ジュラシックパークのヴェロキラプトルみたいに立ち上がってグングン進む。

日本語字幕で見たいが、健常者でない主人公の映画はあまり日本で公開されないので、これもダメかもしれませんな。

それより、まだ20代半ばらしいヤニンお嬢さんの今後の活躍に期待。老生が好きだったミシェール楊紫瓊が、動作やらなくなっちゃいそうなので、後釜狙うとよろし。チャイナ人も日本人も演じられそうな容貌だしね。今回のような主人公でなく、普通の女性の復讐譚で暴れてくれないかね。馬永貞の妹が殴り込みに行くとか。

2008年11月 3日 (月)

エグザイル/絆と追憶の切符

重なるときは重なるもので1103は神保町の「エグザイル/絆」(放・逐)の舞台挨拶付き試写会とNHKアジア・フィルム・フェスティバルの「追憶の切符」(車票)がバッティング。悩み抜いた末、舞台挨拶だけ聞いて渋谷に行こう、ということにした。

舞台挨拶はアンソニー黄秋生とフランシス呉鎭宇。掛け合いスタンダップみたいでおかしかった。撮影するなと100万回いわれたので画像は掲出できない。

どこまで本当かわからんが導演のジョニー杜琪峯が声が大きいとか、いろいろ知見が増えた。あ、ジョニーさんはこの記事の画像の一番左の方です。「放・逐」についてはまた触れることがあるだろう。

20081103zhang_zuo03NHKは太っ腹で上映の後で導演のジェイコブ張之亮と主演の左小青のティーチインがあっただけでなく、さらにさらに突発的サイン会+握手会もあり、サービス満点。撮影するななんていわれない。どっちみち素人写真だから撮ってもいいじゃん。
日頃のNHKに対する感情を一瞬忘れた。老婆は普通話で導演に何か話しかけておった。老生は、その間に左お嬢さん(金庸ドラマ風になってきた)と握手しちゃいました。
主役は左とニッキー呉奇隆ということになるのか。張導演、墨攻でも呉奇隆起用してましたな。

雲南省の自然と都会を対比していて都会は北京という流れだと思った。しかし最後に出てきた、きれいな駅と電車はどう見ても天津の高架鉄道(津濱軽軌)だろう。こういうことが気になるのが鐵のサーガ。

2008年11月 1日 (土)

些細なことと愛の十年

今年の東京国際映画祭で見た中にオムニバスが2本あった。「些細なこと」(破事兒)と「愛の十年」(十分鍾情)だ。なぜ今オムニバスか。どうもこういうことらしい…。
東のハリウッドといわれた香港でも、映画館で映画を見る人が減ってきた。一方ネットの影響で短い動画に親しむ層が出てきた。そこでオムニバスに新しい市場が生まれたと考えたわけだ。

20081021tokyokokusai_pang02大昔、林不忘、牧逸馬、谷譲次(この3人は同一人物)の作品を集めた一人三人全集というものがあったが、「些細なこと」(破事兒)は画像の彭浩翔導演版一人三人全集のような感じ。
「些細なこと」とはうまいタイトルで、小説も書く導演の心に留まったことどもを映像化した作品である。
持て余し気味の同級生「大頭阿慧」(これがジリアン鍾欣桐!!大頭はオカッパのことらしい)、プロデューサーでもあるチャップマン杜汶澤扮する客が娼婦のケータイにチャージしてやる「増値」などが印象に残る。

20081024tam_lam01「愛の十年」の方はオーソドックスな9組の導演による短編集で、場所などもダブらないよう配慮している。
画像はプロデューサーの一人ウィリアム譚浩瀚と、「舊山頂道」パートの導演オーブリー林愛華。女優さんではなく監督さん。
返還後10年ということで企画したようだが、あまり強くそのことを打ち出してはいない。最初の「舊山頂道」は熟年男女の来し方といったものでモノクロームのしっとり感がある。舞台劇のような「依然有夢」、「開飯」も印象的だ。

とにかく映画館に映画を見に行く人が減っているという危機感は強い。違法コピーの危険はあるものの13億人の中国大陸市場を意識せざるを得ない。

違法コピーが前門の虎だとすれば、後門の狼は検閲制度であろうか。
「愛の十年」は10人の導演による構成であった。ところが1人のパートがどうも検閲に引っかかりそう、あるいはパスするのに時間がかかるということで、今回の9組体制で完成にこぎ着けたようである。

一方の「些細なこと」は、どうも検閲を通りそうもない。であれば大陸の検閲に通らない、スケベとか汚いといった要素をテンコ盛りにしてしまえ!!という割り切りで制作したそうである。
イーソン陳奕迅がおっかしい「做節」、エディソン陳冠希が語り続ける「公德心」あたりは検閲通りそうもない感じ。
「増値」も裸場面がある。そういえば出撃前の杜汶澤が陳奕迅と会話する後ろにあったのは「大丈夫」のポスターではないかな。

どちらに働くにしても検閲制度は影響力をもつ。だとすれば、丸ごと1本引っかかるよりも例えば1/10で済むオムニバスは、ささやかな抵抗であるかもしれない。

2008年10月18日 (土)

布袋戯、胡同日和

20081018jcfc00r午後は老婆が中国の人形劇見に飯田橋の日中友好会館へ行くので、お供する。
演し物は「潼関に戦う」(三国志より)、「遊び人亭主の改心」、「大名府」(水滸伝より)。操作のデモンストレーションや楽器の紹介などもあり、中国の芸能に疎い老生にも楽しかった。
人差し指で頭部を動かし、他の指は両腕の動きを表現する。指のストレッチが痛そうだ。

その後、恵比寿の写真美術館でやってる2008東京・中国電影展へ向かう。
本日は「胡同裏的陽光」(胡同日和)。デリバリーボーイになったお父さんの成功譚。「甜蜜蜜」(ラヴソング)になりそうで、ならない。子役が達者。
反日感情は浅く広いものなのか。

Yanお母さん役の顔丹晨の舞台挨拶あり。北京電影学院で、最近では「初恋の想い出」のヴィッキー趙薇らと同級だったそうな。
ステージ上の彼女を撮影するなと100万回いわれたので、廊下で撮った状態の悪いものを掲出する。

2008年9月29日 (月)

帰宅後「男たちの挽歌」(英雄本色)

20080929sakaguchi01自由帳面氏に頼み事をしていたので麹町の事務所へ。いい時分なので雨の中ちょい飲みに。
さくら水産目指していたんだが、どうも入っていたビルそのものが建て替え中らしい。氏に案内してもらって2軒流れる。
2軒目は、以前もご案内いただいた酒の坂口だ。シラスにミョウガを載せたのがひどくうんまい。歳のせいで量は飲めないとか、すぐ寝ちゃうなどと話しながら飲む。

20080929take_abettertomorrow00上機嫌で回家。ちょうどNHKBS2で「男たちの挽歌」(英雄本色)を放送するところだった。またまた見てしまう。
結構ですな。最高の呉宇森、渋い狄龍、輝くばかりの周潤發、響く張國榮の「當年情」。
プログラム(画像)出してきて眺める。冷静に見ると、いろいろとアラもあるんだが、見つめ合う男と男の視線に酔いが回るぜ。
Ⅱ、Ⅲも連夜放送らしい。何だかわからないが、いいぞ、BS2。

(20080930追記)
19991003taipei_ana12周潤發のマークが楓林閣に殴り込みに行く前、跨線橋で豪(狄龍飾)逮捕の新聞記事を読むシーンがある。
その下を臺鐵のディーゼル牽引列車(莒光號?)が通過する。
たぶん画像の西門町のあたりだと思うが、老生が台北を訪れた1999年の段階で既に臺鐵は地下化していて、作中の風情はなかった。

2008年9月 8日 (月)

初恋の想い出

20080829take_qinrenjie001004に公開が決まった「初恋の想い出」(情人結)の舞台は80年代の中国社会だ。儒教的親子関係が残り、親を捨てて駆け落ちできない一点に若いカップルの悩みは集約される。
障害は両家の親の反対ばかりではない。カップルが育った官舎に象徴されるのは、恐らく単位(danwei)に縛られた生活であろう。そのような説明はないが、そこから抜け出しては経済面でも行き詰まるに違いない。

もし彼らが内分泌最大の時期に駆け落ちしても、表社会に受け入れられず、江湖を漂泊する運命だったのではないか。

時を経て再会するのだが、どこかぎこちない。何年も会っていないのだから当然だよ。いつもいつも握りしめて確かめていないと大切なものはなくなりますぜ、小姐。

この時代のカップルは禁欲的である。また男(陸毅飾。胸板が厚い)の唐突な留学生活に全く触れていないし、国際電話も回線の混雑とかでアテにならない。
10年ほど後になろうか、「天安門、恋人たち」(頤和園)はメイティング場面が多い。外国生活も丁寧に描かれている。両者を見れば10年で人々の生活、考えは変わると実感。
「天安門…」では事件後の主人公の人生は余生であり、奔放というより投げやりなのかもしれないけど。

ヴィッキー趙薇の諦観に満ちた表情は、そのような役柄だから当然ではあるが、大人っぽい雰囲気をたたえている。公開時期で1年ほど前の「デスパレート 愛されてた記憶」(玉觀音)あたりから小燕子も脱皮したのではないか。
再び小燕子色に染めようとしたかに見える「赤壁」は??だ。そもそも孫権の妹なんて、いなくてもいい役ではないか。出なきゃよかったと老生は思う。

2008年8月31日 (日)

シルク

Silkシネマート六本木でやっている台湾シネマ・コレクション2008のうち「シルク」(詭絲)を見る。まずシルクという邦題がよくわからない。これでだいぶホラー好きのお客を逃がしたのではないか。

反重力の仕掛けを発見した日本人科学者江口洋介が、どういうわけか台湾で幽霊(エネルギー体なんだと)を捕らえる。…と、SF風に始まるがゴーストハンター張震と幽霊の戦いに収束する。
一時ずいぶん話題になったバービィー徐熙媛と江口の大胆なシーンなんかなかったぞ。寝てたのか、俺。

19991004taipei_ana20最後に張震が幽霊と戦うのが台北捷運小南門線の車内。
画像は古いが、同タイプの車両が出てきた。クロスとロングを組み合わせたようなシート配置が特徴的ですな。
小南門站も出てくる。現在は新店線の中正紀念堂と西門を結ぶ支線で、列車本数も少ないので撮影に適しているのかも。
将来は西門から松山方面へ延長し、こちらが本線格になるといわれている。

2008年8月30日 (土)

僕は君のために蝶になる

20080821take_linger00r最近試写会があった「僕は君のために蝶になる」(蝴蝶飛)。
気の強い李氷氷と諍いになった周渝民は、バイクで李の車を追い交通事故を起こして死ぬ。
数年後、薬に頼って生活していた李は精神科医(これが張耀揚。出てきただけで何かやってくれそうだが今回は何もしない)の薦めで薬をやめる。すると死んだ周が出てくる…。

それなりにおもしろかったよ。難は李氷氷のホッペがふっくらしていて、あまり不幸に見えないことだ。薄幸の女といえば呉倩蓮だが、同じようなテイストの「星願」、「忘不了」あるいは「旺角黒夜」の張柏芝あたりを希望。

あと林雪が李の父親というのはあり得ねえだろう、と老婆にいったら母親が美人だったんだろうといわれた。同様に西毒・欧陽鋒(尤勇)が周の父親というのもあり得ねえだろう、と老婆にいったら母親が美人だったんだろうといわれた(20080901追記:どう見てもトリがパンダの父親という「カンフー・パンダ」考えたら何でもありという結論??に達した我ら)。

ちょっと気の毒なのが我が家では弟くん(安娜與武林)と呼んでいる黄又南。背伸びしてふてぶてしさを出しているように見えた。役者も楽じゃないね。

2008年8月24日 (日)

言えない秘密

20080824musashinokan02_22日目の「言えない秘密」(不能説的・秘密)を見に行く。9:10の回なので、さすがに半分も入っていない。
画像は新宿武蔵野館にあったディスプレイ。作中の制服も展示されている。恥をかき捨ててジェイの横に立った老婆の画像を記録していたら、知らないねーさんにケータイのシャッター押してくれと頼まれる。少しは人の役にたてて嬉しいよ。

20070823tamagawaya01森姐に借りてDVDで見たことがあるが、最初のときは不覚にも寝てしまった。淡水版「高校三年生」か、ピアノ版功夫映画(敵は南拳高手なんちゃって)、せいぜい難病ものと思い込んだのだろう。
ところが老婆が「あなたが寝た後大変なことになった!!」という。寝ちゃったのは論外だが、これって2回は見ないとわからないようなつくりになっている。

アイドルが導演もやった俺さま映画というだけではない。映画でなければ表現できないものを,ちゃんと考えている。大したものだ周杰倫。

2008年8月17日 (日)

881歌え!パパイヤ

20080817eurospace00r本日はシンガポール映画「881歌え!パパイヤ」(881:木瓜姐妹)見てきた。
新加坡華人社会では旧暦7月に霊が現世に戻ることになっている。その霊を歌台というステージの歌謡ショーで供養するというのだ。
で歌台トップになりたいパパイヤシスターズが、ライバルのドリアンシスターズと競いつつ成功するまでのデコトラ的スタ誕物語が前半だ。後半は「新不了情」(つきせぬ想い)のような難病ものに転調する。

セリフは普通話中心だが、福建語部分は関西弁字幕になっている。小パパイヤのミンディー・オン王欣、若い頃のホキ徳田みたいな表情を見せることがある。

新加坡華人社会が舞台というのは「海南雞飯」(ライス・ラプソディー=2005)くらいしか印象にないので、珍しいものを見せてもらった感でお腹いっぱい。
そういえば先着30名とかで海南チキンライスの素いただいた。さっそくトリ肉を買って帰り、外箱に書いてあったとおりに老婆がつくったら結構うまかった。多謝多謝。

2008年8月16日 (土)

ハムナプトラ3

20080804ginza00「ハムナプトラ3」(木乃伊3)公開日。近所のTジョイ大泉へ行ったんだが、初回の11:25は満員。次の13:50に回った。炎天下、自転車で2往復もしちゃったぜ。年寄りにはきつい。その上13:50の回が終わって外に出れば大豪雨。今日渋谷ユーロスペースのパパイヤに行った方がよかったかと思ったが後の祭り。

映画は、よくできている紙芝居ですな。
功夫ファンの見どころはジェット李連杰のミイラ皇帝とミシェール楊紫瓊の呪術師のがっぷり四つ。剣でなく拳で戦ってほしかったよ。香港芸能界で雪蔵されたとかいうイザベラ梁洛施かわいい。

皇帝の復活を願う軍閥の大将アンソニー黄秋生がワルそうでよろし。ロザムンド關之琳みたいなパートナーが気になったが、ジェシー孟廣美らしい。孟廣美といえば極悪女の李莫愁(神鵰俠侶)じゃないですか。
ジャッキー(??)呉京の暗殺者を一瞬見せるだけなのは、いかにももったいない。まあ、そんなこといいだしたら暗殺者だけで映画1本できちゃうけどね。

上海影視楽園で撮影したであろう上海の繁華街を4頭立ての戦車で駆け抜けるシーンが出色。

このところアニメを含めて白人がつくったチャイナっぽい映画ばっか見てるな。導演のロブ・コーエンは「ドラゴン/ブルース・リー物語」を撮ったくらいで、チャイナ人に対する理解は深いのだろうが。

2008年8月 1日 (金)

「赤壁」未満だったレッドクリフ

20080730take_redcliff0011月1日公開の「レッドクリフ」(赤壁)の試写会が0801にあったので潜入捜査。
が、どうやら今回試写したのは前編だけだったようだ。このまま公開するとは限らぬ旨のアナウンスもあった。
いつまで経っても赤壁の戦いが始まらないうちに終わっちゃったよ。

Komei入り口でくれたプレスには金城武扮する諸葛孔明が、矢がいっぱい刺さった藁の前に立つシーン(20080813画像追加)があったので、例の箭を借りるという場面があるんだと思い込んでいたが、なかった。がっかり。

幼主阿斗を抱いて長坂坡から脱出する趙雲子龍(胡軍飾。よい)の活躍が延々と続いたりして、箭を借りるとか、連環の計、奇門遁甲で風を起こすといった、赤壁らしいエピソードが出てこない。

しかしジョン呉宇森導演、何をテーマにしたくて三国志を取り上げたのだろう??男の友情か??夫婦の絆か??心理戦か??動作導演のコリー元奎も団体戦が中心で精彩がないような気がした。

小喬役の林志玲が黒木瞳に見えちゃいました。ごめんなさい。

2008年7月28日 (月)

カンフー・ダンク

20080724take_kungfudunk00クジ運のいい妹が当ててくれたので、老婆と「カンフー・ダンク」(功夫灌籃)の試写会へ。「少林サッカー」(少林足球)のバスケ版!!それだけ。

キモは功夫を練ると時空をも超越するというところだ。基礎になるのは捨て子だった主人公を拾った丐幇??が老師に子供の養育を頼む際に渡した冊子だが、表紙に「乾坤大揶移」と記してあったような気がする。もしそうなら、それって張無忌の技じゃないのか。

などと、まともに議論するようなテーマではないが、武侠小説の文章表現を映像化しようとすると苦しいよね。吸星大法とか、蝦蟇功とか如来神掌といった技は誰も見たことがない。日常的に出てくる点穴だって見たことがないぞ。どう映像化したってヘンといえばヘンになる。

以前「グリーン・デスティニー」(臥虎蔵龍)の一般相手の試写会に行ったら、周潤發の李慕白が一本の竹の上に立っている場面で満場が失笑していた。これは軽功なんだ!!と説教したくなりましたぜ。原作を忠実に映像化した結果なんだよ、人が空を飛ぶのは。

最近はCGが発達してきたので、どんな映像もつくれそうだ。それだけにクリエーターの懐の深さ、武侠世界、漢字文化に対する理解の度合いが顕わになるのかもしれませんな。
無影脚くらいなら、誰が考えたってクイックキックで異論はなかろうが、今回の乾坤大揶移(名前は再確認してないが、要は最後の大技)は違うような気がしてならない。

(20080729追記)
20080729koseinenkin0029日の「ジェイ・チョウ ナイト」で確認した。
乾坤大揶移であった。ただし手偏の<揶>ではなく、木偏の<椰>だったかもしれない。
周杰倫、ドラえもん色のジャケット着て登壇してましたな。
同僚遭遇率高し。「ま」氏、雨の中三浦半島方面に無事帰れたのだろうか。

2008年7月22日 (火)

ドラゴン・キングダム

20080717take_dragonkingdom00r「ドラゴン・キングダム」(功夫之王)試写会行きました(画像は大当たり試写状)。それなりに楽しめます。「カンフー・パンダ」の時もそうだったが、西洋人でも武林世界をよく理解している人がいるんだね、と老婆と語り合ったことだよ。
筋はいわゆる夢オチ。どっかの軍閥の親方に、雷電が大鵬に勝つ芝居をやれ!!と無理難題をふっかけられた京劇の座長が、ムリヤリ夢の中で二人が取り組む場面を創作した、みたいなもんですな。

それはそれとして、いきなりロバに後ろ向きに乗ったジャッキー・チェン成龍が出てくるだけで嬉しくなっちゃうよ。八仙を綯い交ぜにして丐幇を振りかけたようなキャラの酔拳使い。

ジェット李連杰の黙僧もよかった。蟷螂拳のポーズ見せます。二人がちょっと争ってみせる場面は功夫ファンが待ちに待ったシーンだ。

クリスタル(??)劉亦菲の金燕子も凛々しい。ま、あんまり強そうには見えないが…。老生はチャンネルnecoの連続ドラマのおかげで王語嫣(天龍八部)、小龍女(神鵰俠侶)を演じるのを見てたので、武林世界が背景でも違和感なし。

これまた嬉しくなっちゃうキャラの白髪魔女・李氷氷は「天下無賊」なんか見ると、本当に脚が上がりそうなので、ここまでCG使わない動作片で見てみたいもんだと思う。

ボスキャラはサモ洪金寶の弟子筋のコリン鄒兆龍(倪星)。「中南海保鑣」(ターゲット・ブルー)で李連杰と、延々ガスチューブ功夫繰り広げていましたな。動ける悪役として伸びるかも。
一時期の石堅や谷峰みたいな悪役が見あたらない現状では、座り心地のいいポジションかもね。呉鎭宇や張耀揚は悪役もやれるが、オールマイティだし動作の人とはいえない。

さて、問題は主役の西洋人の兄ちゃんだ。やっぱ違和感あるよ、セリフ英語だし。
とはいえ、それは慣れの問題なのだろう。琴欧洲だって最初はヘンに感じたが、今じゃ気にならないもんね。そういえば西洋人の顔だけど、ジャン=クロード・ヴァンダムがカラテやってるの見てもヘンに感じないわ。
これから中国武術がワールドワイドになったら、西洋人が主役の功夫片をおかしいと感じなくなるかも。慣れるって恐ろしいね。

2008年7月19日 (土)

恵比寿ガーデンプレイス

幾つか用事がまとまったので、老婆と恵比寿ガーデンプレイスへ。

20080719take_landscape00rまず東京都写真美術館で上映中の「いまここにある風景」(画像はチラシ)を見る。カナダ人写真家のエドワード・バーティンスキーによるドキュメンタリー写真制作の記録というべきか。導演はジェニファー・バイチウォル。

冒頭、黄色い工場のシーンが延々と続き、息を呑む。富士通ファナックかと思っちゃいました、というのはウソ。ファナックだったら黄色いロボットがラインを構成しているのだろうが、黄色い服着た女工が並んでアッセンブリーに勤しんでいる。
パンフレットによると燦坤という会社。台湾資本の家電メーカーのようですな。どこかに「使用中」と書いてあったが、中国でもそういうのかな??

あと印象に残ったのは電子機器のゴミとその分別。どんどん作られる電子製品もいつかは(結構速いのだろう)ゴミになり、いわゆる第三世界に集積されていく。作り出すことと捨てられることが対になっていると主張しているかのようだ。

三峡ダムもそうだ。この現場で9年も働き続けている労務者の言葉が紹介されている。巨大ダムと巨大発電所。今後もこれを上回るダムはできないということだ。万里の長城をお造りになった方々の末裔だからね。
一方、湖底に沈む町に住んでいた人々は、自分たちの住んでいた町を壊して賃金を得る。ダム湖を走る船の安全のために建物群を破壊しておくのだ。作中人物が「被爆地のよう」と発言していたように記憶する。

紅顔の美少年も白頭翁になる!!というのも文章の世界で理解するのと、ドキュメンタリー画像で見せつけられるのでは、別物のような気がする。

せっかく恵比寿まで来たので写真展を見物。
「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ」と今森光彦写真展「昆虫4億年の旅」だ。両方とも、特に後者はどんな機材を使ったのかが知りたいところだ。まぁ老生のよりも上等なインクジェットお使いなのだろうけど。

せっかく恵比寿まで来たので生ビールをいただく。

20080719yebisu02恵比寿麦酒記念館のテイスティング・ラウンジというのが、その筋で有名なスポットだ。
有料試飲ができるんだが、ここの生はうんまい!!4種類のビールを比べられる「飲みくらべセット」がオススメ。
アッという間に比べ終わったので、他で見たことのない琥珀ヱビス(画像)もいただく。
ワインの試飲は思い止まった。

2008年7月 3日 (木)

香港レジェンド・シネマフェス

今日は有休とってシアターN渋谷で開催中の香港レジェンド・シネマフェスへ。

まず「審死官」。ジョニー杜琪峯の1992年作品。口が達者な代言人スティーブン周星馳と、男勝りのアニタ梅艶芳が夫婦役で共演。星仔は武術ダメで保護されるような感じ。キャリー呉家麗ね~さんも妊婦役で頑張る。
秦沛、梁家仁、呉孟達の官服姿(要するにキョンシーの格好)が似合う似合う。沛哥なんか威厳さえ感じちゃいました。
以前ビデオで見たことがあるんだが、日本語字幕がなくて理解できなかったの。スジはわかったが“麦芽糖”って言葉でウケるのがナゼだかわからん。よく似た発音でおかしい言葉でもあるのだろうか。

それにしても芸達者な梅姐が亡くなったのは残念。もったいないことをした。

20080703take_clansofintrigue00r次は「楚留香」。画像はクアラルンプールの紀伊国屋書店で買ったVCD。また同じこと書くが、このVCD見ても日本語字幕がなくて理解できなかったの。今回大スクリーンで見て(実は字幕があったので)大分理解できた。
それでも神水宮の説明をちゃんとしてくれないとわからない。岳華は両性具有の人になりすましていたのだろうと理解したが、その辺も怪しい。武林小説に一定の理解があれば納得できるのだろうか。

そういえば先日試写会で見た「カンフー・パンダ」はすばらしかった。武林世界をよく理解している人々がつくったんだろうな、とつくづく感心した。強すぎるタイ・ラン(だっけ)が拘束されている場面なんか、まるで梅荘の地下牢で監禁されてた任我行状態だったもんな。

さて、この映画も荒唐(ファンタン)だが、古龍の原作に忠実に映像化しているのであろう。老婆にいわせると、これは若い頃の狄龍を眺める映画という結論。

(20080704追記:今回は他に「男與女」と「師兄撞鬼」を見た。パトリシア夏文汐の「唐朝豪放女」も見たかったが時間が合わなかった。DVD借りてこよう)

20090621take_anamorouswomwnoftangdy20090620追記
09年に入ってキングレコード版ショウ・ブラザーズ黄金のシネマシリーズで「唐朝エロティック・ストーリー」として唐朝豪放女のDVDリリース。これを入手した。
ストーリーは森鷗外の小説「魚玄機」と付かず離れずといったところだ。アレックス萬梓良、若い若い。刀鍛冶歐陽の張國柱は張震の父親という。

2008年6月28日 (土)

長江七號 冷血十三鷹

20080628theatern01r「長江七號」(ミラクル7号)の初日で、また香港レジェンド・シネマフェスティバルの初日でもあるので午後から老婆とシアターN渋谷へ。

ミラクル7号はさすがによくできている映画。
ただ、スティーブン周星馳作品を特徴づけていた一種暴力的な過剰さのようなものが影を潜め、物足りない。
際限なく繰り返されるギャグとか、相手を言い負かすまで続ける罵り言葉とか、思い切りヘンな顔といったものが見あたらない。辛うじてバカでかい女の子が出てくるが、この程度は老生の周囲にもいなくはない。

確かな手口でホロリとさせてはいるが、これで本場香港の観客は満足するのだろうか。まあ、いつまでもバカやってられないのだろうけど。

ところで長江○号というのは、何か意味があるのだろうか??1986年の「富貴列車」(上海エクスプレス)で、誰かが長江2号という言葉を口にしていた。テディ・ロビンあたりも長江○号といっていた記憶がある。流れでスパイの名前かな??と思ったのだが…。

レジェンド・シネマフェスの方は「冷血十三鷹」を見る。老生が香港映画を見始めた頃には世を去っていたアレキサンダー傅聲と狄龍のツートップ。狄龍も「英雄本色」(男たちの挽歌)の豪哥からで、武侠スター時代をリアルタイムで知っているわけではない。スクリーンで見られる機会は貴重だ。
上映前の筒井修氏と宇田川幸洋氏のトークも、なかなか楽しめた。

高雄とか王龍威、郭追、陸劍明、陳龍など(たぶん)発見。屠龍という戦闘機みたいな名前でクレジットされているのは狄威だろう。「寶貝計劃」(プロジェクトBB)でジャッキー・チェンの父親演じていた谷峰がボスキャラ。

2008年6月14日 (土)

西干道、副都心線

20080614take_xigandao00老婆のお供で渋谷ユーロスペースの「1978年、冬。」(西干道=西幹道)見に行く。2007年の東京国際映画祭で「思い出の西幹道」として上映されたもの。
画像はチラシ。時間でとらえると今回のタイトル「1978…」となるし、位置を示すと「…西幹道」になる。西干道は架空の場所か(ロケは山西省で行ったらしい。干は幹の簡体字)??文革直後の北の地方の日々ということになろうか。

冬枯れた風景がとても気に入った。江戸時代には枯野見といってお花見のように枯れ野を愛でたらしいのだが、作中では風流ではなく生活感がにじみ出ている。そこに丸田祥三のスチルのような工場が出てくる。
主人公兄弟が毎日利用するのはSL列車。貨車改造の客車らしく、出入り口には柵があるだけ。そこから煙が吹き込んでくるのはトンネル通過時か。

結構な風情だが、コンクリートマクラギが見えた途端に、1978年の中国にコンクリートマクラギがあったのだろうか、と気になる。女の子の写真を撮ろうとラジオ1台と交換で海鴎カメラを2日間借りるのだが、これが35mm。海鴎といえば二眼レフを思い浮かべる老生は、この時代に35mmが一般的であったろうか、と気になる。
いずれもタイトルに「1978…」を打ち出したためである。

さて、渋谷からの帰路は、本日開通の副都心線を使わなければなるまい。
ユーロスペース側から西武池袋線に乗るには、誰が考えたってJR山手線が便利でお得だが、最近西武より東武デパートがお気に入りの老婆と、副都心線に乗ってみたい老生の意見が一致した。
いやあ、混んでますな、さすがに。

19970822senrichuo_ana02渋谷と新宿三丁目の吹き抜けが目新しく、また省エネの仕掛けだという。
どこかで見たことがあると思ったら、北大阪急行の千里中央駅(画像)であった。千里中央あたりは地下なのか地上なのかわかりにくいが、回廊からホームが見えるという構造は類似している。

2008年5月27日 (火)

兄弟之生死同盟

20080528take_brother_ana00r歯科に行ったので飲まずに回家。時間が豊かですな。
で「兄弟之生死同盟」のDVD見る。画像は月姐の上海土産ジャケット。能書としても知られるアンディ劉德華のカリグラフィーを鏡像で使っています。

三大名旦とか四大天王とか五虎将とか、セットで売り出すやり方があって、一時期、劉と苗僑偉、黄日華、湯鎭業とトニー梁朝偉が五虎将だった(最近も李尚文とか黄浩然あたりで5人組つくったとか)。

「兄弟」には、そのうちトニーさん以外の4人が出演しているが、アンディ兄さんは本筋に絡まない。本筋は黒社会の跡目を継ぐべき苗僑偉、陳奕迅兄弟と義兄弟の黄日華vs湯鎭業一派の抗争。アンディ兄さんは警官で、まあカヤの外。老生は黄日華を「醉拳Ⅱ」の魚屋の兄ちゃん以外で見たことがなかった。テレビの仕事が多かったんだろうね。

この抗争が泰国で展開するんだね。なんだか周潤發や萬梓良が登場しそうな流れ。この人たちが大暴れしたのは1980年代だが、最近レンタルした2000年公開の「愛與誠」(エンドレス・アフェア)でもタイで撃ち合ってる。香港人のタイ感は不変なのか。

香港映画らしい香港映画で結構でした。方平と湯鎭業の(たぶん)父子も似合いすぎ。

2008年5月22日 (木)

玉川屋で発見

20080522tamagawaya00気づかなかったのだが玉川屋に画像の色紙が掲出されている。宮﨑あおいとユースケ・サンタマリアのだそうな。
1月ほど前の深夜、玉川屋で映画のロケがあったというのだ。「少年メリケンサック」がそれで、2009年正月封切り予定のコメディらしい。
玉川屋も一気に全国区ブランドになりそうな予感。

2008年5月 6日 (火)

ゴールデンウィークにゴールデンチキン

20080506take_goldenchicken00ゴールデンウィークはゴールデンチキンだ!!というわけで「金雞」、同Ⅱを見た。森姐が2年前に香港で買ってきてくれたDVD。厚意謝すべし。
導演はサムソン趙良駿、一言でいえば主演のサンドラ呉君如姐さんの俺さま映画。パートナーであるピーター陳可辛が製作総指揮といったところか。

Ⅰは停電で密室になった現金支払コーナーに閉じ込められた呉が、強盗エリック曾志偉に風俗系で働いてきた半生を語るといった体裁。雞というのはそういったお仕事の人。日本語字幕がないのでよくわからんが波瀾万丈です。一クセも二クセもある共演者が楽しい。

Ⅱは2046年!!の香港で老女・呉がチャップマン杜汶澤(日本語字幕がないのでよくわからんが孫??)に、2003年を振り返って語っているみたい。Ⅱもかなりの方々が共演しているが、歌神ジャッキー張學友が出色。

いろいろ大変な目にあった香港および香港人だが、暗くならず「人生も捨てたものではない」と感じさせてくれる。テレビ画面や新聞紙面の引用が時代を反映している。

返還10周年映画「女人本色」の下流版ですな。あ、こっちが先なので女人本色をハイソ版「金雞Ⅱ」と呼ぶべきか。

Ⅰでは客だった(最後の方で貞子のようにテレビから出てきて語るのは夢か??)アンディ劉德華が、2046年のⅡでは港督(=というのはもうないね。主席??領導人??)になっている。一般人の模範になりそうなアンディ哥、政界に転進するんじゃないかと、半分本気で予想してみる。

2008年4月14日 (月)

投名状に金像奨

20080413take_warlords第廿七屆香港電影金像奨が発表になり「投名状」が最佳影片、最佳導演(ピーター陳可辛)、最佳男主角(李連杰)を榮獲だそうな。
画像は月姐の大陸土産(厚意謝すべし)。これ、日本語字幕ないので誤解してるかもしれないが、なかなかよかった。
刺馬のリメイクといわれているが、山賊が帰順して官軍になり、3人の兄弟分のアニキ(今回は李連杰、刺馬では狄龍)が出世して、弟(劉德華、陳觀泰)の妻を奪う。憤慨した末弟(金城武、姜大衛)が闘う―といった、なんだか水滸伝を思わせる流れは一緒。

李はなかなかうまかった。ハリウッドものでも悪役やってたが、今回の方がちゃんと取り組んでるような印象。狡猾なような傲岸なような表情が、前半の敗残兵のときとの対比で効果的。武術封印しても安泰ですな。

ただしノミネートされていた中(門徒は見ていない)では跟蹤(アイ・イン・ザ・スカイ)の方が香港映画らしくて好きだったのも事実。作品の優劣ではなく老生の印象。

2008年4月10日 (木)

夜の渋谷或いは渋谷の夜

雨ニモ負ケズ「花腰新娘」(雲南の花嫁)の試写会で渋谷へ。やたら落ち着きのない張静初。可愛いからいいけどね。

20080410fujiyawine00r試写会会場からぶらぶら下り坂を歩いてくると、富士屋本店ワイン館の入口でジャンボと遭遇。約会でもないのにご一緒しちゃうのは前世からの縁か。
結構なピザなどいただき、赤ワインがぶ飲み。さらに地下本館で焼酎ロック!!ジャンボの友人の皆さん、ヘンな爺さんが乱入して申し訳ない。許されよ。

2008年4月 6日 (日)

煙飛煙滅

20080406take_ashes01老婆が通販で買った集體回憶張國榮(レスリー・チャン・コレクティブ・メモリーズ)というDVDボックスに入っていた「煙飛煙滅」を見る。禁煙キャンペーンの37分の短編。普通に公開されたかどうか知らないが、レスリー張國榮唯一の監督作。最近「レスリー・チャンの香港」(松岡環著、平凡社)を読んで、見る気になった。
レスリーとアニタ梅艶芳が夫婦。梅姐はタレント事務所の社長さんかなんかで怖い。レスリーはフォトグラファー。この2人が喫煙者で、息子が癌になるという展開。

2000年の作品になっているが、3年後の2003年はこの2人が逝った年だ。もちろん作品見ている限りでは、そんな未来が待ってるとはわからない。
4月1日のレスリーの自死はネットで知った。ソースがネットなのでエイプリルフールと思ったのは老生だけではないだろう。
年末は一家でマレーシアで遊び呆けていた。クアラルンプールの屋台で梅姐の死を伝える南洋報かなんかを買った記憶がある。捨ててはいないはずだが、こういうものがすぐ出てこないのは情けない。梅姐、子宮癌だったそうだ。

さて「煙飛煙滅」だが、脇役も豪華。準主役で王力宏(レスリーの甥??で助手)とカレン莫文蔚(梅姐事務所の芸人)が仲良くなる。ヴィンセント谷德昭、ジョイ容祖兒なんかも参加。テレサ毛舜筠とジジ梁詠琪が女医さんだが、老生は女医さんはシルビア張艾嘉がいいな。最初の方に一瞬、英語で話して叱られる役でエディソン陳冠希が登場、涙を誘う。

(20080407追記:おまけで付いてた「クラシック・ラブ・ネバー・エンズ」というのもおもしろい。アルフレッド張堅庭がホストのテレビ番組か??若い頃のトニー梁家輝や、知らない芸人がてんこ盛り。昔の香港の風俗も飽きさせない)

人間、死んだらお終いだ。タバコ吸わないで機嫌よく暮らそう。

2008年3月16日 (日)

車掌さん、名誉駅長に就任

Oizumiアニメを特色ある文化・産業として盛り上げようという練馬区のイベントに西武鉄道が協力している。その一環として「銀河鉄道999」に登場するキャラクター“車掌さん”が、3月16日付で大泉学園駅の名誉駅長に就任した。

練馬は日本アニメ発祥の地ということだが、特色といっても土地が安かったという点に尽きるのではないか。
土地が安かったから東映が撮影所をつくり、そこから派生してアニメ産業が立地した。セル画描く労働力は周囲にいくらでもあった。小学校の同級生の姉さんがセル画描く仕事していて、失敗した画を学校で見せびらかしてたもんな。

漫画家諸氏も音羽に近い割に土地が安かったから、西武線沿線に住み着いたのだろう。東映と漫画家がアニメ産業に結びついたのに違いない。もしかしたら日大芸術学部の存在も影響してるかもしれないが、それも安い土地が背景にあるのだろう。

安い土地というミもフタもない話だが、西武も沿線イメージを気にするようになったのは結構なことだと思う。
ただ、今の西武のイメージは、過去によくいわれていた糞尿列車とか、焼け電再利用とかで形づくられてはいないだろう。そんなことをリアルに知ってる人は少数派だ。それよりも今現在抱えている問題の解決に消極的と見られることが問題だ。

具体的には立体化の遅れである。反則技使ってでも何でも立体化を進めないと、決定的に沿線イメージは悪化するだろう。ここ、大泉学園だって訳のわからないアンダーパスつくって、混乱に輪をかけている。早急に埋め戻して素直に鉄道側を高架化してくださいよ、名誉駅長さん。

2008年3月 9日 (日)

MY MOTHER IS A BELLY DANCER

200309get_mymother_ana00rシネマート六本木で見た「MY MOTHER IS A BELLY DANCER」(師奶唔易做)。アンディ劉德華が出資しているシリーズ。何年か前の東京国際映画祭にかかったらしいが見ていなかった。
原題はおばさんも大変なのよね、くらいの意味らしい。まあ、一言でいえば団地の奥さん(色っぽくはない)版「Shall we dance」ですな。それぞれ悩みを抱える4人の主婦(1人はシングルマザー)がベリーダンスで自分を解放しちゃうみたいな流れ。
どこかに書いてあったが、黒社会vs警察みたいな電影が氾濫している中で、なかなかよいお話でした。老生が好きな、師匠を殺された若者が修行をして復讐する―というストーリーではないが。
まあ、一番かっこいいのが出資者のアンディ哥なのは仕方ないか。

2008年2月23日 (土)

トゥヤーの結婚

20080223bunkamura00「トゥヤーの結婚」(図雅的婚事)を見に行ったのだが、必殺夫婦50割引が効かない。どういうことかな、Bunkamura!!
そうと知ってればTOPカード持って行くとか前売り券買うとか、入場券を安く手に入れる方法はあったのだが、悔やんでも悔やみきれない。

日頃爪に火をともすような暮らしをしているのに…。こうなったら一刻も早く60歳になって、いつでもどこでもシニア割適用してもらうしかないね。

内モンゴル自治区のトゥヤーという女性が、子供と障害の残る夫も連れて再婚するという、びっくりの筋。よく働く魅力的な女性ではあるのだが、求婚者が次々に現れるというのが老生には不思議。

2008年2月17日 (日)

周杰倫演唱会

20080217jaychou01正月に姐さん方から2月16日のジェイ周杰倫演唱会が一日追加になったという話を聞いたので、17日のチケットを購入、老婆と行くことにした。
田舎者の我らは初めての武道館。いゃあ広いですな。でもシートは国際フォーラムなんかの方がいいな。終盤、尻が痛かったぜ。
テンポの速い曲が多く、恐らく本日の最年長観客であったに違いない老生(客席にいたというジェイのおばあちゃんは別)などは早口言葉かと疑うばかり。でも楽しかった。
もうちょっとこなれると、レスリー張國榮大明星さまみたいに「ス○ベさ~ん」なんて日本語が飛び出すんじゃないかと、今後に期待。

20080217ikebukuro01というわけで久々に丸ノ内線池袋駅を利用すると、末端部を工事中。画像はいわゆるA線の終端でドラッグストアのあったあたり。
丸ノ内線構内だが「新線池袋駅工事のお知らせ」という表示があったので、副都心線池袋(今は新線池袋を名乗る)ホームと直接行き来ができるようになりそうな気配。

2008年2月16日 (土)

公主復仇記

20080216take_beyondourken_ana00彭浩翔導演の「公主復仇記」のDVDを引っ張り出してきて、また見る。
教師のジリアン鍾欣桐(左側)だが、以前つきあっていた消防士ダニエル呉彦祖との不雅画像がネットに流れる。で、今の彼女である陶紅と協力して消防士の電脳から画像を消そう、というストーリーのようだが、自分でアップしたような場面もあるので不可解。一旦ネットに出た画像は取り戻せませんぜ。

DVDなのに日文字幕がないので、よくわからんのが悲しい。老生の理解だと男はみんなロクデナシ(王○○=もっと強い意味だろうな)、女だって祈祷ばあさん(憎たらしい相手の名前を書いた紙を叩くところが出てくる)、王子とお姫様みたいではない―というメッセージのように思えるが、もっと深い意味があるのかも。

2008年1月21日 (月)

胡同の理髪師

20080121futon_ana00日頃の善行のお陰で「胡同の理髪師」(剃頭匠)の試写会に当選したので老婆と見に行った。
北京の下町に住む90代の理髪師・敬大爺(銀髪のせいかフレッド・ブラッシーに似て見える)とその周辺。事件は起きない。撃ち合いもないし、武芸者が空を飛んだりもしない。

爺さんが三輪車で出張調髪、顔剃りを続けるだけだが、そこはかとなくおもしろかった。爺さんと周囲の老人のありようを見て、老生も立ち居振舞いは身綺麗にせにゃいかん、と心底思った。

それにしても何年も10分1000円の床屋しか行ってないな、俺。

2007年12月 4日 (火)

跟蹤(アイ・イン・ザ・スカイ)

20071205take_eyeinthesky00先月下旬、東京フィルメックスで見た「アイ・イン・ザ・スカイ」(跟蹤)。都合で行けなかった老婆に、とってもよかったと吹き込んだらDVD買ってきた。
游乃海監督初回作とか。この人はジョニー杜琪峯組で脚本を手がけたキャリアの持ち主で、さすがによく考えられた展開。

本当にあるかどうか知らないが、香港警察の跟蹤隊のお話。跟蹤というのは尾行とか追跡といった意味だろうか。跟蹤隊の仕事は群衆に紛れ込んで悪人を暴く。天網恢々…というやつですな。でドンパチは重案組に任せる。

20071205take_octotoica00宝石強盗の一味を追うのだが、重要な場面で八達通(オクトパス)カードが登場する。交通カードだが買い物もできるSuicaの大先輩だ。
画像下側が10年ほど前に香港で買った八達通。上が比較用に置いたJR東海のToica1周年記念Toica(八達通を上に置いたつもりが間違ってスキャンしちゃった)。どっちも中身はSONYのFelicaのはず。

容疑者の1人ファットマン(林雪飾演)がコンビニで八達通使って買い物するところがカメラに写る。特定のコンビニのカウンターと時刻から、そのカードが地下鉄佐敦(ジャーディン)駅で使われたということが判明。
そこから跟蹤隊が佐敦付近の犯人のアジトを突き止めるという流れだ。

強盗団のボス山哥(梁家輝飾)が、現代はどこにでもカメラがあると思った方がいい―というようなことを手下に言ったと思う。全くその通りで、カメラとカードの履歴で何でもわかっちゃう世の中になりましたな。
犯罪防止にはいいことなんだろうが、正直薄気味悪くもある。

2007年11月24日 (土)

早熟

20071124chinajapanfilmfes00r今シーズン?最後に見たのが中国映画祭2007の「早熟」。房祖名主演作。共演は老生が見た中では「雨音にきみを想う」(摯愛)のフィオーナ薜凱琪。
タイトルとこのポスター見たら全部わかっちゃう。そう、これはネオテニーの物語なのだ。
お嬢様の薜凱琪は家庭にも学校にも満たされないものがあり、知り合ったデキの悪い房祖名に惹かれる。

昔々、吉永小百合と浜田光夫かなんかで百万回見たような既視感にとらわれる。男の子の若さ、頼りなさみたいなものを、房祖名うまく出してる。地かと思わせないでもない。

ワキが嬉しい。女の子の両親を黄秋生、余安安が、男の子の両親を曾志偉、毛舜筠が演じる。無間道世界で対立し、利用し合った黄Sirと琛哥に共通の孫ができるとはめでたい。「大丈夫」の匂いもするぞ。嫌みな燃料屋の方平もうまい。毛は綺麗すぎ。

というわけで、ストーリーにハラハラ感もなく、脇役陣楽しんで終わりました。直前に1シーンも見逃せないような「誘拐ゲーム」(綁架)見たので、眼がほどけたがっていたようでもありますな。

2007年11月22日 (木)

房祖名

20071121jacee02rこの人の良さそうな兄ちゃんがジェイシー・チェン房祖名だ。東京フィルメックス「戰・鼓」の舞台挨拶で撮影できた。
10月23日にオーチャードホールに登場したんだが、レッドカーペットではうまく撮影できず、会場内では撮影禁止されていたので、やっと撮影できたというわけ。短期間に2度の来日(たぶん)お疲れさんです。

老生は「千機変2花都大戦」で初めて見た。最近見た中では「男兒本色」でアクションを披露し「戰・鼓」でヤクザの息子に扮している。週末は恐らく等身大の「早熟」を見る予定。
そのジェイシーは、ジャッキー・チェン成龍の息子だ。いわれてみればよく似てますな。

さて、2005年3月に日本で公開された「失われた龍の系譜トレース・オブ・ア・ドラゴン」(龍的深處-失落的拼圖) はびっくりの内容だが「七小福」で成龍らに深い理解を示し、尊敬もしているであろう羅啓鋭+張婉婷組の作品だけに不正確なことはないであろう。

その龍的深處によると、陳港生として知られていた成龍は房仕龍、父の陳志平は房道龍が本名という。ジェイシーの戸籍上の姓名は知らないが、当然この延長の姓名を名乗っているのであろう。房が祖先からの名前だと訴えているかのようである。
実際に中国人が祖とか名の字を見て、老生のように感じるかどうかは知らないが。同文などといっても時々微妙に違うからね。

龍的深處は、いってみれば歴史に翻弄された家族の離散と再生という深く重い内容である。龍の子孫である、この人の良さそうな兄ちゃんが、笑顔の似合う人生を辿ればいいなと思うばかりだ(今回は本来の芸風と違っちゃったな)。

2007年10月24日 (水)

香港映画らしい香港映画

20071024hongkongfilmfes00r24日は男兒本色だ。これは、まぁ香港映画らしい香港映画ですなあ。ベニー陳木勝の作品。
我らが香港映画に期待する要素がてんこ盛り。強盗、屋根の追っかけ、飛び降り、カーチェイス、時限爆弾、腐敗警察、潜入捜査、爆薬の量を競うが結局素手で闘う…といったところ。
突っ込みたい点は多々あっても観客をジェットコースターに乗せてしまえば勝ち、みたいなつくり。いいぞいいぞ。

ベニー陳の作品では特警新人類の系列でしょうか。若手を使うのが上手ですな。
最後は昨日(10/23)トウキョウの夜を満喫した(想像=そんなに外れてないと思う)余文樂、房祖名、謝霆鋒の警官3人組がボスキャラ呉京を倒すんだが、呉京も簡単にはやられない。1対1でやっつけるにはドニー甄子丹クラスを投入しないと説得力ないもんね。

20071023tse呉京は顔立ちが優しいので現代のギャングには、あまり向いていない感じ。清末民初あたりの好人物やらせたらいいんじゃないかい。むしろニコラス謝霆鋒(画像=父親のパトリック謝賢に似てる似てる)の方が凄味のある役できると思う。
などと、切符買って見る側は勝手なことがいえるのだ。アンディ安志杰は好演。マーク鄭浩南、登場した瞬間に裏切りの予感がしたが、そうではなかったようだ。

どうでもいいけど、この映画は香港政府観光局の後押しで上映したわけだが、これ見て香港に行こうと思う人いますかね。恐ろしい街だよね、香港。買い物してると大爆発起こるし、喫茶店入ると殴り合いが始まる。
同僚遭遇率は昨日より1ポイントアップしたが、真っ直ぐ回家。

2007年10月23日 (火)

本場より先に鐵三角

20071023triangle_223日は東京国際映画祭提携企画・香港映画祭の鐵三角を見に行く。香港映画の重鎮・徐克、林嶺東、杜琪峯がリレー的に監督したのだという。香港公開は今年11月だそうで、ちょっと得した気分(大陸では10月初めだったらしい)。
画像は会場の渋谷Bukamuraオーチャードホールに現れた(左から)杜琪峯、主演の古天樂、徐克、林嶺東。なかなかうまく撮れませんな。森姐と月姐に遭遇。彼女らはちゃんと撮れたのか。

映画の前に舞台挨拶のようなのがあったが撮影禁止。ケチだね。
トップバッターが徐克だということは挨拶からわかっている。カーチェイス場面があれば林嶺東の部分じゃないかとか、杜映画常連の林雪が出てくれば杜琪峯じゃないか、とか別の興味も湧くので、たまにはいい企画かもしれない。

内容には触れないが、七劍で初めて見た孫紅雷ってこんな顔だったっけ(20071111追記:「初恋のきた道」(我的父親、母親)忘れてました)、とか楊淇(最後のクレジットで発見)出てたっけ、とかビデオで立ち止まりながら見たい。

20061027tokyu5001shibuya02一瞬、立ち飲むかという考えが湧いたが、保護者然とした老婆もいるし、明日もあるので止め。
モニュメントとなり果てた東急5000系(トップナンバーですぜ)を横目で見ながら、おとなしく回家。

2007年10月11日 (木)

必見!「私の胸の思い出」

20071011take_twobecomeone00r月曜(10/8)は休日だったので「私の胸の思い出」(天生一對)見てきました。
乳ガン早期発見・摘出キャンペーン映画です。監督の羅永昌はジョニー杜琪峯組の人で、この作品は杜さんがプロデュースしている。
画像は先着何人かにプレゼントの葉書。3日目でももらえたので、入りが心配ではある。

昨年、年少の友人2人を相次いで(乳ガンではないが)ガンで失った老生には特別の感慨があった。ガンは早期に発見して大きめに取るしかないと信じている。とにかく早期発見、若い女性には葛藤もあろうが取っちゃうしかないよ。作中でも漢方とか気功のようなものを懐疑的に取り上げているが、その姿勢はリーズナブルだと思う。

リッチー任賢齋は人の良さそうな表情丸出し。ブレイキング・ニュース(大事件)より自然に見えた。芸域広げようとチャレンジしたのかもしれないが、大事件のような役は向いていないのではなかろうか。

ミリアム楊千[女華]のキャリアウーマンは抵抗なく見られました。ひどい目に遭う警官の林雪とか、老板?の許紹雄、医生の邵美琪とかが脇を固めて結構。おかしかったのは元カレ?で詐欺師の林家棟。それと組んだイカサマ師父は馮克安か。ミリアム楊さんの上司がクレイジー・ストーン(瘋狂的石頭)の郭濤というのもナイス。

画像は見ればわかる九廣西鐵(KCRウエストレール)の荃灣西站。ホームドアもあるらしい。楊さん颯爽と八達通(Suicaの先輩)を改札機にタッチして入場してましたな。ウエストレール沿線はキャリアウーマンの職場(広告代理店か?)がある雰囲気なのだろうか。

ウエストレールが開通してから香港に行ったことないのでわからないけど、地域に活気を注入したということであれば、つくばエクスプレスに似ているのではないかと思いました。そういえば九廣鐵路(KCR)と地鐵(MTR)は経営統合するようですな。

2007年10月 6日 (土)

5勝3敗―東京国際映画祭

20071006shintokorozawa00moza毎年この季節になると東京国際映画祭のチケット買うので大変。といっても、ほとんど老婆がやってくれてるんだが。
以前は池袋東武デパートのチケットぴあに行ってましたが、ここ数年は画像のように新所沢パルコのチケットぴあで並ぶようにしている。一巡目は老婆が13番、わしが14番目でした。
今日はサッカーのチケット買う人が多いようですな。

中国映画週間など提携企画を含めて今回買えたのは以下の5点。
1.ラブ・イン・ザ・シティ(男才女貌)馬楚成導演、高圓圓と余文樂が共演。
2.雲水謡(原題)尹力導演、陳坤、徐若瑄、李氷氷などが出る。
3.コール・フォー・ラブ(愛情呼叫転移)張建亜導演、范氷氷、徐崢、黄聖依らのほか、しばらく見ていない伊能静が出るというので、期待。
4.鐵三角 TRIANGLE(原題)徐克、林嶺東、杜琪峯導演(どう分担したのだろう)、任達華、古天樂、林熙蕾ら出演。任と古が出るというとジョニー杜色が濃いのかなと思わせますな。
5.男兒本色(原題)陳木勝導演、謝霆鋒、房祖名、余文樂、呉京らが出演。ジャッキー・チェン映画の監督もし、GEN-X世代とも仕事をしたベニー陳のアクション作品。

チケット買えなかったのは恋人結(情人結)、Breath(原題)、出エジプト記(出埃及記)。最後のが残念。

去年も「来年こそネットで楽に買えるようにしようね」といって何もしていなかったのでこうなった。来年もこんなもんだろうね。

2007年9月18日 (火)

影后マギーに就いて

本稿(だけでもない。当ブログの記事総て)は老生の想像あるいは妄想の産物である。網羅的な検証とか、証明とか無縁。孤証も恐れない。

20070913take_kayonenka00r_2というわけで、マギー張曼玉だ。
影后様である。美しい上に、ここ10年ばかりアートしてますな(画像は「花様年華」のプレス)。

しかし彼女も初期は、若くて元気な女の子というキャラであった。
バカもやった。印象に残るのは1985年12月(公開時期は現地)の「ポリス・ストーリー 香港国際警察」(警察故事)で見せたジャッキー・チェン成龍のガールフレンド役とか、前後して公開した「マギー・チャンのドッカン爆弾娘」(聖誕奇遇結良縁)あたりか。ドッカン爆弾娘ですぜ。

1992年2月公開の「ロアン・リンユィ」(阮玲玉)で1993年の金像賞最佳女主角(いわゆる影后ですな)に輝いている。のだが直前に公開の「家有囍事」(ハッピー・ブラザー)で、延々とおバカやるスティーブン(笑)周星馳に、とことんつきあってる。

…というような履歴を書きたいのではない。以下の仮説を書きたいのだ。

この方、自分より綺麗な女性、自分より格上の女優と同じフレームに入ると負けずに綺麗になっちゃうのではないか。

vsブリジット林青霞戦。「ドラゴン・イン」(新龍門客棧)である。辺境の超怪しい宿屋の女主人演じたが、主人公である林より目立って色っぽい(ような気がする)。「レッドダスト」(滾滾紅塵)では女流作家である林の友人役だが、この2人がじゃれてる場面など、ブリジット様を喰っちゃってるような気がしてならない。

vsジョイ王祖賢戦。「青蛇転生」(青蛇)の妹分のヘビ。2人が水浴する場面など、この世のものとは思えない美しさ(そうでないと話が成立しない)だが、ジョイ様を喰っちゃってるような気がしてならない。

林青霞、王祖賢の2人については公開当時、マギーさんと同格というよりかちょっと格上(当社比)だったと思う。申し訳ないが、より綺麗だったとも思う。以上からマギーさんは、自分より綺麗な人が来ると、無意識のうちに私だって綺麗だもんフォースを発揮する―という仮説を打ち立てた。

ここ10年ばかりは登り詰め、もはや格上の共演者は見当たらない。どんなドライブフォースで渡世しているのか興味深い。

以上でマギーさんの話は終わりだが、先日「女帝」(夜宴)見て、余計なこと考えました。

主演は章子怡で出る場面も多いんだが、ワキの周迅が章を喰っちゃってるような気がしてならない。
まあ章は何考えてるかわからないような表情を要求されることが多かっただろうし、周は特にダニエル呉彦祖眺めるときは、とろけるような眼差しを見せるのは当然だろう。

それにしても、周の私だって綺麗だもんフォースを強く感じた次第。
新たなバトル勃発か。

2007年9月 1日 (土)

rh3

20070802ikebukuro00rrh3こと「ラッシュアワー3」(火拼時速3)見てきました。
画像はJR池袋駅というか東武池袋のJR側に向けた看板。
夫婦50制度の虜である我らだが今日は1の日なので同じこと。

どうということのない内容。「2」のジョン・ローン尊龍がデューク眞田廣之に代わり、章子怡が工藤夕貴に代わったくらいの印象。

やっぱり引きずり込まれるのは高いところの戦いに尽きる。こういうの見ると足の裏がくすぐったくなりますな。今でもこれだけ見せられる2人だから、もっと若いときにやってほしかったよ。

パリが舞台ということでジェット李連杰の「キス・オブ・ザ・ドラゴン」(猛龍戰警)思い出しましたです。あっちはコミカルな部分なかったけどね。おかしかったのは工藤夕貴。造形がまるでルーシー劉玉玲じゃん。

これはアメリカ映画だから英語から字幕は訳してるのであろう。そういう事情ではムリだろうが「シャイシェン」というキーワードをカタカナでなく漢字で表示してほしかったね(今でも夫婦で考え中)。
初めのうち「エレクション」(黒社会)に出てくる権力の象徴・龍頭棍みたいなモノ想像しちゃいました。トライアッド=三合会くらいは脳内変換するけどね...。

2007年8月23日 (木)

博多の華○

20070823tamagawaya0r夕方になったので玉川屋へ。論理ではない。
実は前日もおじゃましたのだが、超満員でタッチ&ゴー飲みであった。
今日はまだ空いている。古墓派氏、ざー氏と。
次いで森姐が参加、誰も呼んでいないのにEG氏も登場。
結構な鶏の唐揚げ、コンビーフ缶などいただく。古墓派氏コンビーフにマヨネまぶす手際よし。

20070823marucho01r古墓派氏以外JR浜松町方面へ。
嫌な予感通り田町の丸長にいる我ら。
ふざけたボトルが空になったので、同じモノをキープして同じ落書き(森姐のアイデア)する。
福徳長さん、アンディファンの皆さん、許されよ。

2007年8月13日 (月)

狗咬狗

20061024tokyokokusai_dogbitedog00r11日から3週限定ロードショーだというので行ってきました「ドッグ・バイト・ドッグ」(狗咬狗)。こんな有意義な夏休みはないね。
画像は2006年10月の東京国際映画祭で掲出されていた海報。

この絵見ればだいたいわかっちゃうだろうけど、暴力映画。エディソン陳冠希もサム李璨琛(李燦森)もコワいよぉ。一言でいうとカンボジア人の殺手陳とはぐれ刑事李がキャットファイトを展開するというもの。

ミソは天下の二枚目陳に汚れ役をやらせたことと、格闘が美しくないこと。

孤児の陳は地下の賭格闘の世界で生き残ってきた。何やら「不死狗」のジェット李か「赤裸特工」のマギーQみたいなキャラクター。
格闘しか知らないにしてはクルマの運転はスムーズだし、海技免状もお持ちのようです。最初は手づかみで点心食ってたけど、後で箸で麺食べてたような...。格闘シーンで左利きかと思ったら右手で器用に箸使ってましたな。
ま、お兄さんの思い出引きずって雪の日本で願望樹探す青年(おお、これもサム李と共演だよ)とか、血が吸えなくて顔色の悪い吸血鬼や、○スのねーさんに追っかけられる留学生みたいなのばっかやってられないわな。
一方のサム李もコミカルな面は見せず、新境地なのかな。

殺手陳は香港で仕事するが、彼の地に警察がなくはない。刑事サム李が執拗に追いかけるんだが、この二人の取っ組み合いがカンフー文化とか様式美なんか全く感じさせない。「キル・ビル2」のユマ・サーマンvsダリル・ハンナ戦みたいなもんですな。

最後には触れないが、せめて映画の中くらいは悪が滅びるような結末が私は好きだ。同行の老婆はエディソンくん見たので、後はどうでもいいといってました。

19951021hongkong_ana10rなお画面が暗くてわかりにくかったけど、香港側の埋立地だかゴミ捨て場だかの周りを走っていたのは、屯門碼頭總站を中心に路線を展開している新界の輕便鐵路。
車両は特に低床にしないが地平からホームにスロープを設けることでバリアフリー化をめざした一種のLRT。このいき方は都電や東急世田谷線に通じるものがある。ステンレス車両は川崎重工製のはず。

画像は1995年10月撮影で単行のものばかりだが、映画では2連が登場していました。ああ何年も香港行ってないな。

2007年8月 2日 (木)

精武家庭

20051028tokyokokusai_fong00チャンネルnecoで1日深夜に放送した「ドラゴン・プロジェクト」(精武家庭)を見る。が途中で寝てしまう(泣)。
画像は2005年10月の東京国際映画祭の会場にあった海報。
アンソニー黄秋生のおやじっぷりがよろし。
ジリアン鍾欣桐がかわいい。いくら何でも高校生は苦しいけど。監督でもあるスティーブン馮德倫も達者だね。

達者といえば午馬見るのも久し振り。往年の功夫役者らしく見えるのは動作顧問の袁和平の力量でしょうな。午馬に限らずみんな動作できるように見えるもんね。
棒術少年は成龍大哥(製作総指揮)が連れてきたって、東京国際映画祭のときに馮德倫がいってたように記憶する。

それにしても邦題のドラゴン・プロジェクトって何だかわからないと思わない? 家庭とかファミリーとか付けてほしかったな。

2007年7月21日 (土)

月夜の願い

新着のDVDデッキで最初にテープからHDにダビングしたのが「月夜の願い」(新難兄難弟)。
そこからDVDに落とすのも難なくできる。
HDへのダビングにつきあってまた見てしまった。傷場みたいに人を殴ったりしない(監督が替身説も)トニー梁朝偉見たかったんだろうな、きっと。
20070717take_xinnanxiongnandi00rこれはパンフレット。
なんだか45回転のサウンドトラックとジャケットみたいですね。そんなもの、とっくにこの世から消えてるけど。
いろいろとお考えあると思うけど、後で資料として保存することも考えて、変形版のパンフレット止めてほしいな。

お話はチープなバック・トゥ・ザ・フューチャーと書いてしまえば1行で済んじゃいます。デロリアンなんか持ち出さないで、一定の条件で穴に落ちたら過去! そこで両親に会ったりする。

下町人情モノです。梁朝偉もナンパ光線は出すけど人のよさそうな青年。父親役のトニー梁家輝も気っぷのいい青年で仲間の危機を救おうと、不器用な大活躍します。

気持ちホッとします。難儀な現実の問題は何も解決しないが、これこそ映画の効用ですな。

2007年7月16日 (月)

いつまでも過渡期

やっとハードディスク(HD)付きのDVDデッキ買いました。テレビ放送など動画記録手段としてはVHS以来の大改革である。といっても当家は地上波デジタルに手を着けていないし、過渡的なのでVHSも付いているタイプ。VHSデッキが怪しい挙動を示すようになったので試しに買ってみたわけ。セッティングは息子任せ。

で、これが来たことで一番大きいテレビのラックからはみ出したDVDプレイヤーとVHSデッキを別のテレビに移した。赤白黄色のAVケーブルで済む作業なら老生にもできるです。ファイナライズとかDVDの世界には、これから慣れるつもり。
2回の玉突きの後、LD(レーザーディスク)プレイヤーとVCDプレイヤーとβデッキが静態保存になってしまった。死屍累々である。

20070716take_pioneercldr5_01r我が家で最後のLDプレイヤーは、このパイオニアCLD―R5。
上に載ってるのはキラーコンテンツであった「男たちの挽歌」(英雄本色)と「狼/男たちの挽歌・最終章」(喋血雙雄)であります。でかいね。裏返したこともあったね。
この2点と「男たちの挽歌Ⅱ」とジョン呉宇森スペシャルインタビューの4枚セットのジョン・ウーBOXが2万円以上したな。今なら買わない。買えない。

20070716take_sonyvcps50_01rこっちは我が家で最初で最後のVCDプレイヤーソニーVCP―S50です。リージョンなどという概念もなく、手軽だったが日本ではウケなかった規格。日本語字幕もないと思っていい。DVDプレイヤーやパソコンでも見られたので、あまり出番がないまま静態保存となったのは不遇。ディスクは小さいが普通2枚1組だ。
上に載ってるのは、おお「少林三十六房」ではないか。劉家良監督作では最高。ゴードン劉家輝主演作としても最高。清潔感がいい。太極拳で独立(片足で立つ)するとき、この人の動作をイメージするんだけど、あんなにヒザ上がりません。

DVDデッキ初日のおさらいはテレビ放送のHDへのエアチェック。それからVHSからHDへのダビング。ここまではできた(ホントは妻がやった)。明日はDVD-Rディスク買ってきてHDからの保存にチャレンジする予定。

DVDになったからといって、これが終点ではない。ブルーレイとかHDDVDといった次世代光ディスクの実用化スケジュールが話題になっている。そのときがきたら、DVDデッキも静態保存の運命だ。
これからも何か思いついては新規格が誕生し、古い規格は消える。コンテンツは自分で移行するしかないんだろう。技術、社会の進歩が停滞してはいけないが、逆にいえばいつまでも過渡期。死屍累々は続く。
もう長くないんだからVHSに埋まって機嫌よく暮らしたかったのに。

2007年7月 7日 (土)

傷だらけの男たち

Confession_1

本日初日の「傷だらけの男たち」(傷城)見てきました。
池袋シネマ・ロサですが、7月になっても夫婦50割引OKで、小心者の我らはホッとしました。

映画のできは大変結構でした。就中トニー梁朝偉の抑え気味だけどおっかない表情がナイス。さすが亜州影帝さまであります。

謎解き風味も濃厚でしたが、復讐譚というレッテルを貼れば香港電影で珍しいテーマではないですね。

私が消化不良起こしかけたのは、浮遊霊みたいな映像表現が何回もあったこと。ちょっとうるさくないかね。
いずれにしても、あと何回か見ないとね。1回じゃ岳華(大醉俠!)と尹揚明がよくわからん。

横溝正史の世界のような中で一服の清涼剤? は啤酒女郎の舒淇。無垢の乙女に見えはしないけれど、かわいらしかったよん。

啤酒女郎(ビアガール)は「千杯不醉」に出てましたね。お客にビール勧めてお店(メーカー?)から販促費をもらうビジネス。東南アジアに多いらしいが、新橋駅前ビル2号館地下1階あたりに現れないかな(ひどく具体的な希望だな)。

2007年7月 5日 (木)

庭のユリ

特に庭いじりが好きでもなく、ガーデニングなどというガラでもないので庭は極相林のようになっています。そんなに広くもないので“林”といってしまっては偽りありですね。
20070703yuri01r今年はユリがきれいに咲きました。
それはそれでちょっと嬉しかったりします。

放課後一瞬、玉川屋に顔出しましたが、早めに帰宅したのでチャンネルnecoで録画しておいた「7金剛」(ファントム・セブン 香港機動警察)見ました。
筋がどうこうというものではなくミシェール楊紫瓊を眺めるものです。いやぁミシェールさん、よかったな。
SAYURIのね~さんなんか他の女優さんでもできるじゃん。この人は動作でなきゃ。
とはいえ、いつまでも後ろにいる敵を肩越しに蹴ってもいられないだろうしね。アクション系明星の歳の重ね方は難しいよね。

2007年7月 2日 (月)

夫婦50でリサイクル

片方が50歳以上の夫婦なら、2人2000円で映画が見られる夫婦50割引が6月限りで取り敢えず終了みたいな表示があったので、6月30日に行ってきました。

看てきたのは「リサイクル―死界―」であります。
内容は彭氏兄弟による李心潔の地獄巡り―といったところか。後で気づいたのだが電影双週刊710号の表紙だったんだね。映画見る前は710号の表紙、楊采妮かと思ってた。李心潔と楊采妮が似てるアングルだったのね。

李心潔演じる主人公の女流作家、ローマ字ピンイン入力で簡体字の変換候補が出てくるMacワープロ使いのようですな。耳からは広東話が入ってくるのにね。違和感おぼえるほど中国語できませぬが。

彼女が迷い込む別の世界(=鬼域。原題である)の図書館? で本の補修をする様子が、私にはおもしろかった。なんとなく千と千尋を思い出しました。

ところで http://www.eigakan.org/fufu/ によれば夫婦50割引は「多くの劇場で恒常的なサービスとして実施」されるそうで、我ら夫婦の危機も回避されるか。

FAT(NIFTYSERVEで使っていたハンドルをリサイクル)でした。

Recycle

シネマート六本木でパンフ売ってなかったのでチラシ画像です。
プレスは作ったんだろうから、そのまま売ればよかったのにな。

記念すべき1回目の記事がこんなでいいのかな。