本日は「三国志」の初日なので、初回の1150の15分前に日比谷のシャンテシネに行くと行列ができている。
まさかと思いながら、最後尾に並んだ。ところが初回はソールドアウト、1430からの2回目も最前列しか席がないというではないか!!仕方なくそれを夫婦50で購う。
実は大陸版のちょい怪しいDVDで見ていて、悪いものではないと知ってはいたが、こんなに入るとも思っていなかった。我らの現在のイチオシは、何といっても「天使の眼…」なのだが、その初回はもっと寂しかった。
というわけで時間ができてしまったが、ここらでヒマをつぶす場所はいくらでもある。
まずは日比谷図書館(画像)へ。都から千代田区に移管することになっていて、0401から当分の間休館するというのだ。今の姿を見ておく方がよかろう。地下の食堂で広東麺と揚げ焼きそばを老婆とシェアして食う。どうでもいいが老婆の昔の職場でもある。
次いで三越に行き平山郁夫と大いなるシルクロード展を見る。
そうこうしているうちに2回目が始まる時刻だ。
邦題は「三国志」だが原題は「三國之見龍卸甲」。三国志の龍が武装を解くのを見る―といったところだろうか。龍とは趙雲子龍であり、本編では消防夫みたいなヘルメットのアンディ劉德華が演じている。
どういうわけか三国志では趙雲が一番のイケメンだそうで、かのレッドクリフでは胡軍である。実際に背が高いとか目が大きいとかいう文言は残っているようだ。といっても三国志演義そのものが創作であるし真相はわからない。
さて、三国志とか水滸伝、あるいは金庸の長編などが映画の時間枠に収容できるわけがない。
そこで1つのイベント赤壁の戦いをフォーカスする(レッドクリフ)とか、大した者ではない陸謙をボスキャラにして盛り上げる(水滸傳之英雄本色)といった工夫をしないと終われない。今回ダニエル李仁港導演は趙雲の半生記に仕立てており、それなりに成功した反戦映画になった。
ロケ地は敦煌周辺らしく、三越の平山郁夫展で見たような風景が延々と続く。
脇のキャストは結構豪華。語り手でもあるサモ洪金寶は適役。出色だったのは狄龍で本当に絵や人形の関羽みたいだった。一番得した役回りはアンディ安志杰(鄧芝)だと思うが。
ほぼ紅一点のマギーQ李美琪は曹操の孫娘という設定だが、老生には「楊家将」(北方謙三)の瓊峨姫に見えた。眉毛ヘンだったけど。
アンディ兄さんの俺さま映画といってしまうとミもフタもないが、この人が出るだけで画面が引き締まるのもまた事実だ。ソールドアウトはファン層の厚さによるものなのだろうか。